OMF「子どものための音楽会」 小学生がオケの音色体感 長野県松本市
長野県松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、県内の小学校6年生を招待する「子どものための音楽会」が2日、キッセイ文化ホール(松本市水汲)で始まった。子供たちが本格的なクラシック音楽に触れる機会として初回から続く事業で、この日の午前は特別支援学校を含む31校の児童約1300人が迫力ある生演奏を楽しんだ。 国内外の若手奏者でつくる小澤征爾音楽塾オーケストラが、ベートーベンの交響曲第7番を奏でた。米国出身の指揮者カール・セントクレアさんのタクトで表情豊かにハーモニーを紡ぐと、子供たちは集中して聴いていた。趣向を凝らした楽器紹介もあり、演奏に会場の歌声を合わせた「ふるさと」で締めくくった。 松本市本郷小学校の金管バンドでトランペットを担当する児童(11)は「迫力があって感動した。特にトランペットは大きな音でもとてもきれいに響かせていてすごかった」と目を輝かせていた。 子どものための音楽会は今年のOMFの最終プログラムとなる。4日まで同ホールと伊那市会場で6公演行い、167校の児童約7400人が鑑賞を予定している。
市民タイムス