デル・テクノロジーズが「法人向けPC/周辺機器」の展示ルームを大手町本社に開設 その狙いは?
デル・テクノロジーズは11月6日、同社屋(東京都千代田区)に法人向けショールーム「Client Solutions & AI Lab」を正式に開設した。その名の通り、同社のクライアント製品(PC)や周辺機器を実際に試用可能な施設で、同社の担当営業に直接申し込むか、問い合わせフォームから問い合わせると無料で利用できる。 【写真】「Client Solutions & AI Lab」の全景
法人向けPCや周辺機器を体験できる場所が少ない
Client Solutions & AI Labは、2024年3月に試行設置され、一部の顧客を対象に公開されてきた。試行段階で見学した顧客(100社超)からの反応が良好だったことから、展示内容を追加した上で常設に至ったのだという。 デル・テクノロジーズの本社には、既に「AI Innovation Lab」という常設ショールームもあるが、Client Solutions & AI Labは現時点では日本独自の取り組みであることと、クライアント製品にフォーカスを当てている点が異なる。 同社では、法人向けPC/周辺機器を展示するキャラバンイベントを随時開催している。それでも、「法人向けPCや周辺機器を手に取って比べながら触れる機会が少ない」という課題があった。企業でAI(人工知能)の利用について検討が進む中、「WindowsやデルのPCに備わるAI機能を体感できる機会を設けたい」という意図もあってClient Solutions & AI Labの設置につながった。
展示はシナリオベース
Client Solutions & AI Labでは、デル・テクノロジーズの法人向けPC/ワークステーションと周辺機器(バッグ類を含む)が一通り展示されている……のだが、単に展示するだけでは意味が薄いので、「カフェ(移動中)」「在宅(リモートワーク)」「スタジオ(固定席)」「フォンブース(移動中)」「オフィス(フリーアドレス)」の5つのシナリオを想定した展示が用意されている。 展示コーナーごとに訴求する機能は異なり、例えばカフェのシーンでは「Dell Optimizer」(デルPC向けのユーティリティーアプリ)による視線検知機能、在宅のシーンでは4K Webカメラによるモーショントラッキング、というようにシナリオごとに活用しやすい機能を紹介している。 シナリオ展示に目が行きがちなClient Solutions & AI Labだが、デル・テクノロジーズの法人向けPCや周辺機器の主要なものは一通りそろっているので、「とにかく実物を見てみたい」という人にもピッタリだ。 なお、11月中にClient Solutions & AI Labの見学予約を行い、見学が確定した先着5社にはデル・テクノロジーズロゴ入りの「MOFTスタンド」が贈呈される。
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