創価学会・池田大作名誉会長の死 学会葬当日に学会員らの声聞いた「いつかは寿命が。もう何年も前から心の準備していました」「(選挙は)まったく今まで通り、心配いらない」
11月15日に逝去した創価学会の池田大作名誉会長。23日午後1時半から東京・巣鴨の東京戸田記念講堂で「創価学会葬」が行われ、全国約1000の会館と中継を結んで厳粛に執り行われたという。戸田第2代会長以来となる学会葬で、創価学会ホームページによると、学会葬は池田第3代会長の95年の生涯を追想する映像が上映されるなどしたという。 【画像を見る】創価学会・池田大作名誉会長の死 …学会総本部周辺の様子は?
国内会員数827万世帯、世界192か国・地域に拡がり、学会員数約280万人、池田氏は3代目の会長として創価学会を日本最大規模の宗教団体にまで育て上げた。まさに日本宗教界の「巨星墜つ」。 それにより今後どのような影響が出てくるのか。永田町界隈でも創価学会の求心力低下や、公明党の支持母体としての「政治」や「選挙」活動の熱量にも陰りが出てくる可能性、ひいては政権与党の枠組みなど政界にも余波が出るのではないかと囁かれている。 しかし、本当のところはわからない。こと宗教団体の話となると、ファクトがつかみづらく、なんともぼんやりした話になってしまう。政治取材を担当する私の仕事にとって、池田氏の死による影響がどうなるのかは関心事ではあるのだが、わずかながらの手触り感を得るために、まずは今、学会員の方が何を感じ、考えているのか聞いてみることにした。
「池田先生は道を示してくださった」入信約50年の男性
学会葬が行われた23日、東京・信濃町の創価学会本部周辺施設では池田氏の逝去よりも前から決まっていた行事が行われていた。午前11時と午後2時半と2回に分けて行われたいわゆる「研修会」のような場には全国から多くの学会員がつめかけていた。仲間や家族と連れ立って来ていて、池田名誉会長のお別れの会というものではないが、喪服姿の人も見られた。世界中に学会員がいるという創価学会、外国人の学会員の姿も見かけた。 行事終了後、会場から出てきた学会員に声をかけた。愛知県から来たという69歳の男性。20歳で入信してから50年近く経つという。池田名誉会長の死に直面して今思うことを聞くと「悲しいことは悲しいが、また原点に回帰して池田先生と同じく決意も新たに恥ずかしくないよう取り組みたい」と話す。そして「池田先生は道を示してくださった、私も自分と戦いながら今後の人生を送りたい」という。
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