創価学会・池田大作名誉会長の死 学会葬当日に学会員らの声聞いた「いつかは寿命が。もう何年も前から心の準備していました」「(選挙は)まったく今まで通り、心配いらない」
台湾から駆け付けた学会員の声
1960年に会長の座についた池田氏は1964年に公明党を創設、その後1975年には創価学会インタナショナル(SGI)を設立した。海外への拡大戦略を評価する声は強い。 台湾から急遽駆け付けたという女性学会員(50)に話を聞いた。シンガポールで働いていた時に友人の勧めで参加した集会をきっかけに入信したという。「池田先生の死はすごく突然やってきて、弟子である自分がさらにがんばらねばと決意しています。亡くなられた後に先生の教えである世界平和、人類の幸せというのが継続できるのかどうかこの目で確かめにきました」と話す。 「いま台湾での教団の活動のあり方に疑問が生じています。いまこそ創設から3代までの会長の精神を取り戻す時だと思う。信仰を伝えること、折伏(しゃくぶく)を実践していきます」と強い信仰心の一端を見せながら、「最高幹部が80歳前後に高齢化していて新しい人材で新しい改革をやっていけるかがカギになる」と語り、これからの創価学会に変化も求めた。 「永遠の師匠」と称される池田名誉会長の死。今後、一人一人の学会員の心のありようが行動に表れ、その総体として組織に変化が政治的にも出てくるのか。つぶさに見ていきたい。 執筆:大八木友之(毎日放送 東京報道部記者兼解説委員 元JNNパリ支局長 東京を拠点に政治関連を中心に取材活動)
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