<春に駆ける’22センバツ>選手紹介/4 聖光学院・高中一樹二塁手/只見・渡辺琉英斗一塁手 /福島
◇花巻東にリベンジを 聖光学院・高中一樹(たかなか・かずき)二塁手(1年) 愛知県日進市出身。 物心ついたときから中日ドラゴンズファン。同じポジションの荒木雅博(元中日)を憧れの選手として挙げる。井端弘和(同)と二遊間を組んだ「アライバコンビ」に魅了された一人だ。 小さい頃から読書の習慣が身についている。「寮では集中できないので、休み時間に読み進める」と笑う。実家から毎月、本が届き、多い時は3冊送られてくる。現在読み進めているのは宮本武蔵の「五輪書」。戦いにおける哲学でもあり、「内容は難しいが、読み応えはある」と話す。 センバツでは、昨秋の東北大会決勝で敗れた花巻東との再戦を熱望。「リベンジしたい」と闘志を燃やす。「自分のできることを全力でやりきり、日本一を獲る」と意気込んでいる。 177センチ、74キロ。二塁手。右投げ右打ち。 ◇先輩から安打を打つ 只見・渡辺琉英斗(わたなべ・るいと)一塁手(1年) 中学の先輩、山内優心(2年)から「野球の環境がいい」と聞き、「活躍して有名になりたい」と、会津若松市から山村教育留学制度で入学した。 中学時代は硬式のボーイズリーグにも所属したが、けがで退団。只見では昨夏からベンチ入りし、遊撃手としても練習をしている。冬は打撃に力を入れ、「スイングスピードも上がっている」。 同じくセンバツに出場する明秀日立(茨城県)の投手・猪俣駿太は中学時代のボーイズリーグの1年先輩。「中学時代から尊敬していた先輩から安打を打ちたい」と意気込む。 帰省時に母や祖母が作ってくれる煮込みカツ丼が好物。好きな言葉は「有言実行」だ。妹2人と弟3人にはなかなか会えないが、「甲子園でしっかりやっている姿を見せたい」。 180センチ、61キロ。一塁手。右投げ右打ち。 =つづく