肩甲骨って剝がれるの? 肩甲骨のセルフケアにまつわるQ&A(専門家が監修)
セルフケアで解決できる範囲と見極め方
自分自身での見極め方について、半田学さんは次のようにアドバイスする。 「慢性的な不調に対しては1~2週間ほど続けてみて、変化のある・なしを判断しましょう。まったく変化がないのに一つの方法に固執し続けてしまう人もいますが、見切りをつけて次に行く柔軟性も必要です。 ただし、セルフケアを行っているのに痛みや症状が悪化している場合は、医師による治療が必要な疾患の可能性も。こうしたケースは専門医に相談しましょう」
肩が外れやすい人の特徴は?
「肩関節は股関節と同じくボールとソケットで成り立つ球関節ですが、股関節に比べて小さく、もともと不安定な構造です」と、石垣さん。簡単に外れないのは、棘上筋や肩甲下筋などの筋肉群によって守られているおかげだが、 「これらの筋肉のバランスが崩れると、外れやすくなる。猫背や巻き肩にもなりやすいので、こうした悩みがある人は肩も脱臼しやすいと考えていいでしょう。普段から肩まわりの筋肉を鍛えておくことをおすすめします」
取材・文/井上健二、オカモトノブコ、門上奈央、新田草子(初出『Tarzan』No.853・2023年3月23日発売)