鹿児島県 年の瀬に「よいしょー」 餅つきで地域交流 平松町自治会
平松町自治会(日置洋和会長、約690世帯)恒例の「親子親睦餅つき大会」が21日、奄美市名瀬の同県営住宅集会場であった。住宅に住む子どもや高齢者が「よいしょー」と声をそろえて餅をつき、和気あいあいと年の瀬を過ごした。 自治会は1990年に発足し、住宅に多い転勤族と地域住民らの思い出になればとスタート。今年29回目で、夏祭りと併せて年末の風物詩として定着している。 餅つきは、杵(きね)と臼(うす)を使った昔ながらの方法で実施。蒸したもち米約40㌔が用意され、地域の老若男女ら約100人が青空の下で交流した。 子どもたちは列に並び、大人に助けられながら、交代で餅をついた。「よいしょ」「いいぞ」と掛け声が飛ぶ中、威勢よく杵を振り下ろした。 つき上がった餅は集会所で、きな粉をかけたり、あんこを中に入れたりして大人たちが仕上げた。少年野球の練習後に駆け付けた小宿小4年の藤江嵐士くん(10)、同級生の大徳恒志郎くん(9)は「3回目でつくのも慣れた。たくさんの人とできて楽しい」と喜び、出来立ての餅をおいしそうに頬張っていた。 日置会長は「年末は里帰りする家族も多く、最後に顔を合わせてよい締めくくりになった。子どもたちが大人になった時、第二の古里として思い出してもらえれば」と話した。 会場では、豪華プレゼントが当たるホールインワンゲームもあり、子どもたちが白熱した。