【ClariS】カレンの卒業と重なる想い!奇跡のうた「Evergreen」
家族(ファン)に隠し事はしたくない!
――改めてカレンさんが卒業するという決断に至った思いを教えてください。 カレン:私は育って来た環境もあってか、家族というものに人一倍の憧れがあって、自分の理想とする家族を作りたいと小さい頃からずっと思っていました。ClariSとの両立も考えましたけど、ClariSは常に新しいことにチャレンジしてパワーアップし続けたいと思っているユニットなので、私のことで活動にブレーキをかけてしまうのは、ClariSのいちファンとして違うと思いました。それでクララやスタッフの皆さんに相談して、今回こういう決断をさせていただきました。 ――相談を受けた時はどう思ったのですか? クララ:カレンのそういう考え方や気持ちは分かっていましたけど、ずっと一緒に活動していくものだと思っていたので、「隣にカレンがいない日が来るんだ」という驚きがあったし、不安な気持ちも生まれました。私とふたりで作って来た幸せも噓じゃないし、それをカレンも幸せと感じてくれていたと思うけど、1人の女性としての幸せが別にあってもおかしくない。自分の気持ちを大切にしてほしいと思ったので、カレンの幸せを願う1人として心から応援したいと思いました。もちろん「できるなら離れたくない」って思いますけど、それを口にしなくてもいい10年を、ふたりで過ごして来たのだなと思います。 ――黙ったままソッとやっていくこともできたかもしれない。 カレン:私にとって家族は本当に特別で、皆さんのことも「ClariSファミリー」と呼んでいますし、みんなも私たちのことを本当に家族だと思ってくださっています。その家族に中途半端な態度でモヤモヤが残ったり、素直に応援できなくなるのは違うと思って。家族に隠し事はしたくないじゃないですか。 クララ:カレンはこういう律儀な子なんです。 ■ふたりの歴史と集大成を込めたツアー ――「ClariS AUTUMN TOUR 2024 ~ Via Fortuna ~」は、笑顔で終わろうと。 カレン:泣いたとしても決してマイナスな涙ではないので、それはそれでいいかなと思うんですけど、泣いてしまうと歌えなくなってしまうので、それでは悔しさが残ると思うので、その部分で泣きたくないという気持ちはあります。でも泣かずに終わることは絶対無理です(笑)。 クララ:ツアーのタイトル「Via Fortuna」は、ラテン語で「幸運の道」という意味です。ふたりで作り上げる最後のツアーになるので、それぞれにとって、ファンの皆さんにとっての道が、幸せでありますようにとの気持ちを込めています。ふたりの歴史と集大成、この10年の成長と歩みを感じていただけるツアーにしたいです。 カレン:みんなが、これからのことを安心できるツアーにもしたいと思っています。思い入れのある衣装を着るので、楽しみにしていてください!
榑林 史章