ベッカム獲得と同時にマケレレ放出に続く失敗に? レアルでのムバッペに疑問の声も「ムバッペが加わった結果、状況は滅茶苦茶だ」
昨季のチームバランスが失われたとの見方も
まだ結論を出すには早すぎるだろう。しかし、今夏レアル・マドリード入りしたFWキリアン・ムバッペの評価がかなり揺れているのは確かだ。 英『The Guardian』は、フロレンティーノ・ペレス会長の下で築いてきたクラブの哲学にヒビが入るかもしれないと不安視している。近年はジュード・ベリンガム、エドゥアルド・カマヴィンガなど若手実力者の補強で成功を収めてきたが、ムバッペ獲得は失敗に終わるかもしれないと見ているのだ。 「レアルがレアルらしくあるのは、ペレス会長がいるからだ。しかしペレスのムバッペ獲得案は、2003年にデイビッド・ベッカムを獲得し、クロード・マケレレを売却した時と同様にチームバランスを崩すことになるかもしれない」 「昨季の攻撃陣はバランスが完璧だった。ベリンガムは中央でプレイしながらも、ポジションを動かしながら左のヴィニシウス、右のロドリゴが飛び込むスペースを作っていた。そこにムバッペが加わった結果、状況は滅茶苦茶だ。昨季19ゴールを挙げたベリンガムはより深い位置でプレイせざるを得なくなり、11月のオサスナ戦で決めたゴールがようやくの今季初ゴールだった。ムバッペはリーグ戦で6ゴールを決めているが、クラシコではバルセロナに敗れるなど、平凡なスタートを切ったチームでフラストレーションの溜まる存在になっている」 名将カルロ・アンチェロッティでも、まだムバッペとチーム全体を活かす理想の攻撃陣を見つけられていない印象だ。このままのペースでは絶好調のバルセロナにリーグタイトルを奪われる可能性が高く、それほど時間に余裕はない。中盤戦から調子を上げていけるのか。今は不安の方が大きくなっている。
構成/ザ・ワールド編集部
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