【JJドラマ部】最後まで観たい2024年秋ドラマBEST5【ネタバレあり】|JJ
話題の不倫ドラマとオフィスコメディーにも注目!
小林:そして、2人がかぶった『わたしの宝物』ですが、このドラマの番宣にバンバン出ていた深澤辰哉くん(冬月稜役)が初回で死んじゃうのには驚きましたね(実は生きていた)。 イマ:第1話を観終わった後、「ふっか、よくあんな笑顔で番宣できたな」って思いました(笑)。 小林:それにしても図書館って恋愛が始まりがちですよね。最近でも『海のはじまり』(2024年/フジテレビ)で図書館は重要な要素だったし。 イマ:偶然同じ本を取るとか、感情が高ぶって大きな声を出したら怒られるとか、舞台装置として使いやすいんじゃないですかね。このドラマでも、美羽(松本若菜)が思い出のしおりを挟みに来たら再会するというきっかけの場所でした。 小林:宏樹(田中圭)、うかつにも娘に「栞」って名前つけちゃいましたよね…。 イマ:「ああ! その名前だけはダメ!」って叫びました(笑)。 小林:関係ないけど、栞が産まれたシーンを観たとき、「なんかデカくない?」って思わなかった? イマ:私も思いました! 生後3カ月くらいじゃない?って(笑)。朝ドラだと、ドラマ関係者の中に新生児がいるかどうか探して出演してもらうらしいんですけど、このドラマではちょうどいい子がいなかったんでしょうね。 小林:栞が生まれてから宏樹がモラハラ夫からどんどん良い夫に変わってきてるけど、いずれ自分の子じゃないと分かったときの葛藤が見せ場だと思います。さっきの青木崇高じゃないけど、田中圭も旦那役やらせたら右に出るものはいませんね。さすがチームピンクのキャプテン。 イマ:なんですかそれ?(笑) 小林:来年3月にトライストーンのファン感謝祭イベントで運動会があるんだけど、田中圭はチームピンクを率いるんですよ。 イマ:(ホームページを見ながら)あ、チームピンクには義母・夏野かずみを演じている多岐川裕美もいますよ。彼女も運動会出るんですかね…。 小林:そこらへんは、ぜひ確認しに行きたいところですね。って、そんな話はさておき、このドラマは宏樹が良い夫になってからがさらに面白くなりそうです。 イマ:美羽が宏樹と別れて、冬月と栞を育てるって選択は普通すぎて一番なさそうですね。宏樹がすべてを飲み込んで夫婦で育てるか、美羽がシングルマザーになって育てるか、はたまた3人で育てるか。 小林:「3人で育てる」だけはないでしょ!(笑) イマ:そしてもう一つかぶったのは『無能の鷹』です。菜々緒(鷹野ツメ子役)の使い方が「ああ、この手があったか!」と感心しました。 小林:ああいう浮世離れしたキャラクターは菜々緒のビジュアルがないと成立しなかったかも。仕事が全くできないツメ子は通常運転なのに、周りが勝手に変わっていくというのがこのドラマの基本構造。ツメ子みたいな生き方は、悩みがなさそうでうらやましい…。 イマ:逆に会社の同僚たちは悩みだらけ(笑)。臆病でコミュ力がない鶸田(塩野瑛久)、優しさゆえに損する鳩山(井浦新)、老害になることを恐れる朱雀(高橋克実)など、会社員なら「あるある!」「いるいる!」と共感しまくりのエピソードばかりです。 小林:「上司の記憶はすぐなくなる」など名言も多い。『3000万』や『ライオン』と違って、気軽に観られるドラマとして貴重ですね。 イマ:気軽に観られるドラマといえば、今回はランキングの対象にしなかったけど『団地のふたり』(日曜22時/NHK BS)は良かったですよねー。 小林:団地に住んでる幼馴染のノエチ(小泉今日子)となっちゃん(小林聡美)が、ネットで不用品を売ったお金でちょっとだけ贅沢したり、住民の網戸の張替えを手伝ったりと、とにかくたいした事件は起こらないけど、なんか楽しそうな2人をずっと見てられる。 イマ:最大の事件だった団地の建て替え話も結局流れたしね(笑)。 小林:あのドラマは50代以上の独身女性たちにとって憧憬なんですよ。気の置けない女友達がいて、毎日の小さな幸せを感じながら生きていく。簡単なようで、なかなかできない。 イマ:主演2人のキャスティングが最高ですよね。この前、『いきなり本読み!』という舞台を観に行ったんですけど、小泉今日子と小林聡美が出演していて、まさに『団地のふたり』のような自由さと仲の良さがにじみ出ていました。「なんか楽しそう」っていいですよね。 小林:50すぎると体の不調が前提だから、楽しそうに見えるってだけでもう尊いのよ…。 イマ:小林さんは「なんか楽しそう」に見えてるから安心してください(笑)。