瓜のつるに茄子はならぬと言うけれど…大根にキャベツや白菜なっちゃった
鹿児島県指宿市開聞の農業上拂明弘さん(65)は毎年、観賞用として青首大根に別の野菜を接ぎ木した苗を育てている。同市の道の駅いぶすき彩花菜館では現在、キャベツと白菜の2株を展示中だ。 【写真】大根にキャベツや白菜を接ぎ木したものを育てる上拂明弘さん=指宿市の道の駅いぶすき彩花菜館
約30年前、市内の園芸店の社長が育てているのを見て興味を持った。7、8年前から栽培を始めたが、温度や湿度の調整が難しく最初の年は全滅。試行錯誤を重ね、成功率を高めていった。大根と接ぎ木するのはアブラナ科の野菜で、過去にはブロッコリーやカリフラワーでも成功させた。 今年は気温の高さや、10月の大雨の影響で大半が根腐れし、4株のみ残った。大根部分はまだまだ細いものの、順調に育てば春先には花も咲くという。上拂さんは「初めて見たと、驚かれることも多い。指宿を訪れた人にぜひ喜んでもらいたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島