昨季は怪我から復帰以降、調子上がらず 司令塔マディソンは今季トッテナムの命運を握るキーマンの1人に
リーグ戦28試合で4G9A
アンジェ・ポステコグルー監督2年目を迎えるトッテナムは今夏、ストライカーのドミニク・ソランケ、アーチー・グレイらを獲得し、新シーズンへ備えている。 昨シーズンは開幕から10戦負けなし、その間8勝2分というロケットスタートを切ったトッテナムだったが、怪我人が続出したことや冬にソン・フンミンなどの主力選手がアジアカップ、アフリカ・ネーションズカップの関係でチームを離れなければならない苦しい時期もあり、最終的にはCL出場権にあと一歩届かない5位でリーグ戦をフィニッシュした。 もちろん今シーズンはCL圏内でのフィニッシュを目指すトッテナムだが、鍵を握る1人がMFジェイムズ・マディソンだ。昨シーズン、開幕から10戦負けなしのスタートダッシュにおいて欠かせない役割を担ったのがマディソンで、10試合で3ゴール5アシストという圧巻の記録を残していた。 10月の時点でマディソンが「今シーズンの最優秀選手」になると報じるメディアもあったほどに圧巻の存在感を見せていたが、11月初旬の第11節でチェルシー戦で負傷。復帰したのは翌年の1月下旬となっており、長期離脱を強いられた。 復帰後、プレミアリーグの試合には17試合出場したが、1ゴール4アシストと、シーズン序盤に見せていた輝きを取り戻すことはできなかった。EURO2024のメンバーからも外れてしまい、怪我以降はマディソンにとって苦しい時間が続いた。 司令塔であるマディソンの調子はトッテナムの調子に直結する。同選手は本調子であれば、デ・ブライネやブルーノ・フェルナンデスにも劣らないプレミア屈指のチャンスメイカーであり、チームの攻撃の要でもある。 加入1年目となった昨シーズンは、怪我に苦しみ悔しいシーズンを送ったが、トッテナムの躍進には10番が必要だ。司令塔マディソンが輝けば、トッテナムも輝くが、今シーズンは1年を通して、抜群の存在感を見せられるか。
構成/ザ・ワールド編集部