クジラ「淀ちゃん」処理費の倍増問題、市長側は訴訟争う姿勢
大阪湾に迷い込んだクジラの死骸処理費が大阪市の試算の2倍以上に膨らんだ問題で、市民グループ「見張り番」が横山英幸市長を相手取り、処理委託の随意契約に関わった市職員3人と委託業者に8019万円の損害賠償を請求するよう求めた住民訴訟の第1回口頭弁論が2日、大阪地裁であった。市長側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。
クジラは「淀ちゃん」と呼ばれ、昨年1月、淀川河口付近で死んだ。原告側は訴状で、市が契約の際に他の業者から見積もりを取らなかったことなどから処理費が高額になり、違法な随意契約で市に損害を与えたと主張。同日の意見陳述では「市民の税金を使うのだから、安くていい方法はないのかと判断できなかったのか」と訴えた。