パッキャオVS鈴木千裕は非公式試合で判定なし ボクシングに準ずるルール パッキャオ「これはしっかりとしたファイトだ」
格闘技団体RIZINは10日、東京・目黒区のウェスティンホテル東京で会見を開き、プロボクシングの元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(45)=フィリピン=が「超RIZIN.3」(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)で、RIZINフェザー級王者の鈴木千裕(25)=クロスポイント吉祥寺=と対戦すると改めて発表した。「RIZIN.47」(9日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で既に発表されていた。 9日に68キロ契約3分3ラウンドのRIZINスタンディングバウト特別ルールで実施すると発表されていたが、この日、ルールの詳細が明らかになった。非公式試合でジャッジ不在の判定なし。ボクシングに準ずるルールで行われ、両者が8オンスのボクシンググローブを着用する。総合格闘家の鈴木が蹴ったり、締めたり、極めたりした場合には罰金としてパッキャオに500万ドル(約7億8500円)を支払う契約になっているという。 両選手が会見に出席。パッキャオは「3ラウンドと設定されているが、それよりも早く終わらせるために全力でやりたい。これはエキシビションではない。これはしっかりとしたファイトだ」と本気モードを強調。鈴木は「絶対勝ちます。パッキャオ選手にボクサーのパンチは当たらないが、僕はボクサーじゃない。MMAファイターの僕はパンチを当てることができる。僕はパッキャオ選手からボクシングを学ばせてもらいますけど、パッキャオ選手にMMAを学ばせます」と自信を示した。 パッキャオはフィリピンの英雄で、2015年の元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)との一戦は「世紀の対決」と呼ばれた。RIZINの榊原信行CEO(60)は海外市場を意識したマッチメークだと説明し、フィリピンでは国営テレビ局が生放送する予定だと明かした。セミファイナルの予定で、パッキャオのファイトマネーは「安くはない」と話し、メイウェザーが観戦に来る可能性についても「あると思う」とした。 プロ戦績はパッキャオがボクシング72戦62勝(39KO)8敗2分け、鈴木が総合格闘技17戦13勝(7KO・1SUB)3敗1無効試合、キックボクシング13戦12勝(10KO)1敗。(尾﨑陽介)