映画『SEED FREEDOM』で大活躍のデスティニーガンダム…『GBWC』優勝の天才モデラーが仕上げた“その後”
本格的にガンプラ制作を始めてわずか1年半で、昨年開催された『GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 11th』(GBWC)で優勝。しかも制作1作目で快挙を成し遂げた驚異の天才モデラー・morishさん(@O15RXnhQL8nvfYW)。同氏が近作として発表したのが、『STTS-A42V3 イモータル・デスティニーガンダムspecV3』。大ヒット中の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(以下/SEED FREEDOM)に登場するデスティニーガンダムを、独自の考察のもとカスタムし、多くの人に賞賛された。ガンプラに目覚めたきっかけが『SEED』だったという同氏に、話を聞いた。 【写真】「カ、カッコイイ」GBWC優勝の実力は伊達じゃない…1万超のいいねを獲得した『ウィンダムⅡ(セカンド)』
■デスティニーガンダムに魅せられた理由「悲しい過去を持つシン・アスカにぴったりの機体」
――本作のお話を伺う前に、大ヒット中の最新映画はいかがでしたか? 【morish】最高でした。公開前に福田監督が「ファンの見たいものがすべて詰まっている」とおっしゃっていましたがその通りの内容でした。特に私はシン・アスカ推しなので、彼の『SEED DESTINY』時代の不遇を全て返上するかのような大活躍を見ることができ、大満足でした。特に終盤のデスティニーガンダムが母艦から発進するシーンや戦闘シーンでは、『SEED DESTINY』放送当時のBGMが流れ、当時のワクワクした思い出がよみがってきて感極まりました。 ――そもそも本作はどんなきっかけから制作しようと思われたのですか? 【morish】映画でのデスティニーガンダムの大活躍を見て、デスティニーを作りたくなったこと。そして、ちょうど手元に作りかけのHGCEデスティニーがあったのがきっかけです。劇中では、デスティニーガンダムは「旧式」という認識だったので、最新・最強のデスティニーを作りたくなりました。1月末から、毎日子どもを寝かしつけてからの2時間、早朝に早起きして1時間作業し、6日間で完成しました。 ――好きでないとなかなか夜なべ & 早朝の制作はできないと思うのですが、デスティニーガンダムに何か特別な思い入れがあったのですか? 【morish】はい。『SEED DESTINY』放送時の私の推し機体でした。最終話でインフィニットジャスティスに完膚なきまでボコボコにされ、擱座(かくざ)した姿を見ても私のデスティニー愛は変わりませんでした。 ――素晴らしい愛ですね。どんなところが魅力ですか? 【morish】デザインに「悪鬼」イメージが入っているだけあって悪そうなところ。さらに頭部にある涙の意匠が、悲しい過去を持つシン・アスカのイメージぴったりで素晴らしいです。インパルスガンダムの後継機なのに角が4本から2本に減っていること、顔面のへの字がないので主役機のイメージが減っている分、ダークヒーロー感が前面に出ているところも好きです。 余談ですが、私がガンプラにハマるきっかけになったのが、14歳の時に当時放送されていた『SEED』を観たことでした。コレクションシリーズのストライクガンダムを皮切りにおこづかいをもらうたびに買いに行っていました。なので、『SEED』は私のガンプラ原体験と重なるシリーズです。