女流プロ雀士・水谷葵、“麻雀アイドル”としての活動を振り返る「麻雀にクリーンなイメージをつくることがテーマ」
女流プロ雀士として活躍する水谷葵さん。可憐なルックスに似つかわしくないムキムキの腕は、麻雀界でもたびたび注目を浴びています。そんな彼女は2015年から2019年の間、女流プロ雀士によるアイドルグループ「More」に所属していました。ここでは、当時のアイドル活動について振り返ってもらいました。 【動画】水谷さんがアイドル時代を語る 東大院卒を卒業した勉強のコツ、プライベートも公開
「最初はアイドルになるつもりはなかったんですけど、所属している日本プロ麻雀協会からメンバー募集の案内がまわってきて、『麻雀にクリーンなイメージをつくる』というコンセプトに惹かれて応募しました。麻雀の実績は問わず、プロであれば誰でも応募できるという条件で、珍しいアイドルの形だったと思います」 コンセプトに賛同した女流雀士たちが3つの団体から集まり、2015年12月に16人組のアイドルグループが結成されました。ちなみにこれは、麻雀が4人で行なうゲームなことから「4卓囲めるように」というユーモアも込められています。
もちろん歌って踊っての活動をするわけですが、CDのセンターを決める方法は麻雀対決。何とも雀士アイドルらしい選抜方法が取られていました。 「初心者の方にとって、麻雀に興味はあっても『難しそう』『雀荘はひとりじゃ行けない』というイメージがあったりして、なかなか始めづらいこともあると思います。そんな時に推しのアイドルが麻雀をやっていたら、一歩踏み出すきっかけになるのかなと思っていました」 2020年12月をもって「More」は解散しましたが、麻雀の魅力を広めたい、イメージアップを図りたいという水谷さんの思いは変わりません。これからも彼女はプロ雀士として、麻雀の普及活動にも尽力していきたいと語りました。
文/森本雄大 写真提供/水谷葵