4階級制覇に挑む井岡一翔が海外でさらなるビッグマッチ計画
4階級制覇の後のターゲットは?
その場合は、トム・ローフラー氏主導のマッチメイクとなるが、同氏は、シーサケット、ロマゴンことローマン・ゴンザレス(31、ニカラグア)の共同プロモート権も持っていて、シーサケットとの再戦を熱望している元WBA、WBO世界フライ級王者、ファン・フランシスコ・エストラーダ(28、メキシコ)との関係も良好で、トップランク社が契約しているアンカハス以外のスーパーフライ級の強豪と井岡とのマッチアップが可能になる。 シーサケットはアンカハスとの統一戦話が具体化しているようなので、その試合結果次第で今後の展開が変わってくるだろうが、フライ級時代に、井岡との統一戦が浮上していたエストラーダや、本格復帰が待たれる“怪物”ロマゴンとのビッグマッチも視野に入るだろう。 ロマゴンは膝の負傷により12月8日のHBO最後の興行を欠場したが、そのロマゴンの代役として出陣したのがエストラーダで、ビクトル・メンデス(メキシコ)に7回TKOで勝利している。 井岡は、先日、会見で「そのため(強豪との対戦)に復帰して、舞台を変えてやろうと決意した。知名度のある選手と4階級制覇をかけた試合のできることを光栄に思う。やる限りは、注目してもらいたいし注目に恥じない試合で勝ちたい。海外は、タイトルよりも誰と戦い、どう証明をするか、が重要視される。名のあるボクサーなら誰でもよかったが、しかも、今回はタイトル戦。モチベーションは上がっている。新たな挑戦という気持ち」と語っていた。 4階級制覇を達成した後に、井岡が求めていくのは、防衛回数ではなく、統一戦であり、たとえタイトル戦でなくとも強豪とのビッグマッチ。海外を舞台にした井岡の最強を求める戦いは、4階級制覇の偉業達成がスタートとなる。