サッカーJ2のV・ファーレン長崎、攻めて躍進18戦無敗…単独首位へ後半の守備が課題
サッカーJ2のV・ファーレン長崎が好調を維持している。22日は藤枝MYFCに勝利し、リーグ戦の連続無敗記録を18に伸ばした。26日に行われるいわきFC戦の結果次第では単独首位に浮上するとあって、チームの士気は高まっている。(野平貴) 【写真】ゴールを狙うFWエジガル・ジュニオ選手
今季のリーグ戦通算成績は12勝7分け1敗で、順位はJ1自動昇格圏内の2位につける。ただ、首位の横浜FC、3位の清水エスパルスとは勝ち点43で並んでおり、当面は激しい争いが続くとみられる。
躍進を支えているのは攻撃力だ。ここまでの20試合で挙げた得点は38で、前年同期を10上回っている。リーグ20チーム中2番目に多く、うち13得点をFWエジガル・ジュニオ選手が、8得点をMFマテウス・ジェズス選手が決めている。また、18日時点でのシュート決定率は12・2%で、これもリーグトップの成績だ。
失点は17で、上位6チームで比べると4番目に多い。20試合のうち無失点で終えたのはほぼ半数の9試合だが、後半に失点するケースが目立っており、守備面で集中力を持続できるかが今後の課題になりそうだ。
次戦は26日午後7時から、長崎県諫早市のトランスコスモススタジアム長崎でいわきFCと対戦する。延期となっていた第19節にあたり、この試合を引き分け以上で終えれば単独首位に浮上する。
ホーム戦はほぼスタジアムで観戦しているという同県大村市の会社員(49)は「ようやく首位に立てる位置まで来た。追いかけられるチームになってうれしい。これからも多くの人が応援したくなるような試合が見たい」と期待した。
22日の藤枝MYFC戦に勝ったことで、リーグ後半初戦を白星でスタートしたV・ファーレン長崎。下平隆宏監督は同日の記者会見で「夏場に向けてコンディションを落とさないよう、順位を維持しながら残りのシーズンを戦っていきたい」と語った。