「計画変更を何度も」 100万マイルGetを目指す「弾丸世界一周旅」の顛末 予想外のトラブル続出でもリカバリーに奮闘
50代にして、9日間でエコノミークラス25フライト、ホテルのベッドで寝られたのは計7時間という過酷な世界一周を経験したトラベルジャーナリスト、橋賀秀紀さん。きっかけは、スカンジナビア航空の100万マイルキャンペーン(以前の記事参照)でした。 【画像】「計画通りに進まず急きょ変更した行程も多数」 筆者が経験した実際の世界一周旅 トラブル続出だった世界一周旅の様子について、前編に引き続き後編をお届けします。 ■ふらふらの体でヨーロッパを離脱 夜行バスでたどり着いたパリから、エールフランスでジュネーブ(スイス)に到着。5時間20分乗り継ぎの間、夜行バス明けの体をおして、レマン湖沿いを中年男2人で散策する。
この日の平均気温は3.5度。レマン湖は鉛色の厚い雲で覆われていた。観光客などいるものか……と思いきや、意外に多い。なぜこの時期のジュネーブに来たのかは謎である。寒さと疲労から市内観光は90分が限界だった。 【写真】世界一周旅(後編)の様子を写真と画像で。計画した旅程と、実際の行程の違いも(11枚) ジュネーブからジェッダ(サウジアラビア)経由、シンガポールまではサウジアラビアの航空会社サウディアに搭乗する。
ジェッダ行きの機内では、隣のムスリムの青年がパーソナルモニターに映るメッカの映像を見ながら、祈りの言葉を唱えていた。こちらもマイレージの「修行」をする身だが、あちらは修行が一生続く身。そう考えると、この旅行の苦痛がわずかに和らいだ。 ■前代未聞のミスに冷や汗 アジアに入ったら、「いざとなれば乗りなおしができるから安心だね」とA氏とはお互いに言い聞かせていた。だが、ここで筆者がまたミスを犯す。今までの人生、旅行中に失敗を繰り返してきたが、前代未聞のものだ。
予定では、シンガポールからガルーダ・インドネシア航空でジャカルタ(インドネシア)に行き、厦門経由・台北行きの厦門航空に乗り継ぐ予定だった。 だが、なんと1日後の便を予約してしまっていたのだ。しかも「これ、明日の便です」、と係員に指摘されるまで気づかなかった。いままで海外旅行で一度も犯したことのないミスが、よりによってここで出るとは……。 愕然とするものの、大きなトラブルもこの旅行で3度目。まずは30分後に出る山東航空で厦門へ行こうとするも、スマホを操作しているうちに、直前で予約期限切れとなる。