北アルプス・薬師岳、太郎平小屋の70年祝う 富山で式典、関係者ら150人
北アルプス・薬師岳の登山ルートにある太郎平小屋の70周年記念式典と祝賀会が23日、富山市原(大山)のホテル森の風立山で開かれた。山岳関係者や従業員ら約150人が節目を祝った。 オーナーの五十嶋博文さん(85)が「これまで一年も欠かさず山小屋に入れたことに満足している。これからも子どもたちと一緒に小屋や薬師岳などを守っていきたい」と式辞を述べ、毎年夏に小屋で診療所を開設している日本医科大のOBに感謝状を贈った。 70周年に合わせて作成した記念誌の編集委員長を務めた関野正弘さんがあいさつし、前富山市長の森雅志さんらが祝辞を述べた。祝賀会では鏡開きや音楽団体「ムジカルマーケット」による演奏などがあった。 太郎平小屋は五十嶋さんの父、文一さん(故人)が前身の太郎小屋の建設を1954年に申請し、翌年開設。65年に太郎平小屋と改称し、現在まで薬師方面を訪れる登山者の拠点となっている。