人身被害が発生しているクマですが、伊那市では24日夜から25日の朝にかけて出没が相次ぎました。 先週には中学生が追いかけられるという事案も起きていて、市などが注意を呼びかけています。 【写真を見る】17日には中学生がクマに追いかけられる事案も　伊那市郊外の半径2キロのエリアで24日夜から25日早朝にかけ目撃相次ぐ　メスの成獣1頭を殺処分　不要な外出控えるよう注意呼びかけ 伊那市によりますと、24日午後7時半ごろ、西箕輪地区にある伊那養護学校南側の用水路の辺りで、子どものツキノワグマ1頭を住民が目撃しました。 また、25日午前5時半すぎには、小沢（おざわ）地区の原田井橋（はらだいばし）近くで、ツキノワグマの親子が目撃されました。 一方、中の原（なかのはら）地区では、午前6時前、メスの成獣のクマ1頭が罠にかかっているのが確認され、その場で殺処分されました。 3か所は半径およそ2キロの範囲内。 クマが同一の個体かどうかはわかっていません。 このうち小沢地区ではクマの目撃情報が相次いでいて、地元の人によりますと、17日の朝には中学生がクマと遭遇し、追いかけられるという事案も発生したということです。 上條記者: 「この道路は中学校の通学路になっているが、この崖の下からクマが現れ登校中の中学生を追いかけたということです」 中学生にけがはなかったということですが、区では緊急に回覧板を回すなどして注意を呼びかけています。 小沢区　上田延明区長: 「この辺昔からあちこちで出てますね」 「情報提供して、なるべくそういう場所には近よらないように」 クマが目撃された場所の近くに住む人は。 住民は: 「川沿いだとか山があるので、山を伝って農地へおりてきて、最近はしょっちゅうあそこだここだと住民も気をつけなきゃとお茶飲み話に出ている」 周辺では警察がパトロールをして警戒にあたるとともに、市が、不要な外出を控えるよう注意を呼びかけています。