【米政権交代】 物議を醸す新政権の要職人事、次期大統領に忠実な人物が相次いで指名
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アメリカのドナルド・トランプ次期大統領は来年の新政権発足に向けて、連日のように政府要職人事を発表している。そしてその中で、物議を醸す人たちの名前が、次々と挙がっている。 保健福祉長官に指名されたロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(70)は、ワクチンに懐疑的で、科学者らが誤りだと指摘する健康情報を広めてきたことで知られる。 アメリカ外交トップ、国務長官にはマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州)を起用するという。同議員は上院外交委員会の委員を務めた経験があり、さまざまな国際紛争について発言してきた。「タカ派」として知られ、イランや中国について強硬姿勢をとってきた。 イスラエル大使にも、かねてイスラエルの権利を強硬に主張し、かつて「本当はパレスチナ人などいないんだ」などと発言したこともあるマイク・ハッカビー氏が指名された。 国防長官には、政治経験のない保守派FOXニュースの司会者、ピート・ヘグセス氏が指名された。同氏は扇動的な発言で知られる。 そして最も賛否が分かれる人選の一つは司法長官だ。指名されたのは、かつて児童性的人身売買など疑いで司法省に捜査されたことのあるマット・ゲイツ下院議員だった。 一方で財務長官などの重要な役職は空席のままだ。 BBCのサラ・スミス北米編集長が、トランプ次期政権の人事について報告する。
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