総合学習の総仕上げを 下久堅小学校6年生 卒業証書用の和紙すく【長野県飯田市】
長野県飯田市下久堅小学校の6年生が17日、自分の卒業証書になるひさかた和紙を下久堅ふれあい交流館ですいた。 和紙の産地だった伝統を知り、和紙に関わる住民と交流することで地域愛を深める総合的な学習の最終仕上げといえる取り組みで、ひさかた和紙の会が指導にあたった。 本年度の6年生は「ひさかた和紙で下久堅を盛り上げよう」と、5月のツアー・オブ・ジャパン2024綿半信州飯田ステージでプレゼンターを務め、8月の飯田りんごんでは和紙の里下久堅をアピールした。 より広くPRを―と、修学旅行で訪れた東京の浅草寺では外国人観光客を呼び止め、ひさかた和紙を英語で紹介するなど、意欲的な学習を展開してきた。 子どもたちは紙の原料となる繊維と水が入った「紙すき舟」から紙すき用の木枠「簀桁」を使って液状の原料を繰り返しすくい、校章入りの和紙を作った。 学校での学習に加え、休日を利用してひさかた和紙の会の作業を手伝っている児童(12)は「和紙の会では皆さんと楽しく作業ししている。伝統工芸品の卒業証書はうれしい」と話した。