全盛期のタイガーに迫る活躍! スコッティ・シェフラーの2024年を振り返る
PGAツアーのアジア圏マーケティングディレクター、コーリー・ヨシムラさんがチョイスした記事や選手たちのストーリーをご紹介。今回はスコッティ・シェフラーの2024年。 スコッティ・シェフラーの2024年ドライバー正面連続写真はこちら
今月の30日、タイガー・ウッズは49歳の誕生日を迎えます。弱冠21歳でマスターズ初優勝を挙げてから四半世紀以上。時の流れは早いものです。 全盛期すなわち79勝を量産した1996年から2013年まで熱狂的なPGAツアーファンだった者にとって、彼が誕生日を迎えるたびに憂鬱な気分になります。今後、タイガーのような偉大なチャンピオンを見ることができるだろうか、という憂いです。
しかし、2024年シーズンにスコッティ・シェフラーがタイガーに匹敵する記録を樹立しました。年間7勝、その中にはマスターズが含まれ、最終戦のツアー選手権も制し、念願のフェデックスカップ年間王者のタイトルを獲得しました。 パリ五輪での金メダルも忘れられません。逆転で栄冠に輝き、涙を流したシーンは我々の琴線に触れるとともに28歳の彼の歴史的シーズンに花を添えました。ツアー25勝のローリー・マキロイもシェフラーのマジックイヤーを「これほど1人のの選手が多くを成し遂げたのは本当に久しぶりだ」と黄金期のタイガーの偉業と照らし合わせ称賛しました。 シェフラーの輝きが増したのは3月中旬から4月下旬にかけて。アーノルド・パーマー招待で5打差の圧勝。翌週、第5のジャーであるザ・プレーヤーズ選手権でも接戦を制して連勝。マスターズで2度目のグリーンジャケットに袖を通した直後、RBCヘリテージで他の追随を許さず3打差で4連勝を挙げました。 この間の4試合16ラウンド中、7ラウンドで首位か首位タイ。ワーストスコアは強風が吹いたマスターズ2日目の「72」。12ラウンドで60台をマークしており、ライバルからは「今のシェフラーにはお手上げ。手のつけようがない」という声が聞かれました。