エア・インディア、エアバス機100機追加発注 A350が10機とA320neo系90機
印タタ・グループ傘下のエア・インディア(AIC/AI)は現地時間12月9日、エアバスA350型機10機とA320neoファミリー90機の計100機にのぼるエアバス機を正式に追加発注したと発表した。また、エアバスの整備サービス「FHS-C(フライト・アワー・サービス・コンポーネント)」をA350向けに採用した。エア・インディアが2023年に発注した250機と合わせると、エアバス機の発注は350機となり、6機のA350-900が引き渡されている。 【写真】新デザインを採用したエア・インディアのA350 エアバスによると、今回の追加発注分は今年の受注に反映済みだという。90機のA320neoファミリーは、長胴型のA321neoも選択できる契約となった。エア・インディアは、増加するA350の整備契約としてFHS-Cを選択し、スペアパーツの在庫をデリーにも確保するなど、効率性と費用対効果の高い整備サービスを受けられるようにした。 エア・インディアは、2023年6月に開かれたパリ航空ショーで、エアバスとボーイングに計470機発注しており、このうちエアバス機が250機、ボーイング機は220機となった。 エアバス機の内訳は、A350が長胴型A350-1000を34機と標準型A350-900を6機の計40機、A320neoファミリーは210機で、合わせて250機。ボーイング機は737 MAXを190機、787を20機、開発中の次世代大型機777Xを10機発注した。A350と777X、737 MAXはエア・インディア初の発注となった。このうち、A350-900は今年1月から運航を開始している。 エア・インディアによると、インドでA350を運航する航空会社は同社が初めて。デリーからロンドンやニューヨークを結ぶ長距離国際線を中心に投入していく。A320ファミリーはインド国内線や短距離国際線の基幹機材と位置づけ、エンジンはCFM製LEAP-1Aを選定した。
Tadayuki YOSHIKAWA