修学旅行の受け入れに力を入れる渡鹿野島の宿泊施設＝志摩市（三重テレビ放送）

　観光客の誘致に力を入れている三重県志摩市の渡鹿野島に、県外から修学旅行生が訪れにぎわいを見せました。 　志摩市の的矢湾に浮かぶ渡鹿野島は、観光が主な産業の約160人が暮らす小さな島です。 　かつて歓楽街として知られ、長年、風評に苦しめられてきましたが、現在は島民らが新たな顧客を呼び込むための活動を続けています。 　船着場近くにある宿泊施設の福寿荘では、2021年に渡鹿野島の施設としては初めて修学旅行を受け入れ、17日は大阪の市立小学校の児童約60人が宿泊しました。 　この学校は去年も福寿荘を修学旅行の宿泊地として利用し、自然体験学習や周辺の観光施設への利便性などを選択理由の一つとして挙げています。 　子どもたちは「めっちゃキレイ。修学旅行で来るキレイさじゃなかった。部屋も広かった」と笑顔を見せていました。 　大阪市立開平小学校の岩本由紀校長は「バリアフリーなど初めてチャレンジするような体験ができたらと選んだ。豪華な食事やお風呂など子どもたちも喜んでいた」と満足そうでした。 　福寿荘では、今後も積極的に県外からの修学旅行生を受け入れていく方針で、レジャー体験などを通じて、島の魅力を発信していきたいとしています。 　福寿荘の木村圭仁朗代表取締役は「修学旅行で来るということがこの島にとって意義のあること。家族もたくさんお越しいただいている。島のイメージをさらに良くしていきたい」と話しています。