麻婆きりたんぽ…超カンタン、郷土料理が中華に変身
伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
1人分だけの介護食を作るって面倒、大変そう、というイメージはありませんか? かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれ、ちょっとした工夫で家族みんなが食べられるおいしい食事を、在宅訪問管理栄養士で介護食アドバイザーの伊藤清世さんが提案します。 【写真】見た目は焼きザケ?…たんぱく質アップのゲル化剤でつくるムース食
今回も、きりたんぽを使用した簡単レシピのご紹介です。きりたんぽの原料が「お米」であることをいかし、一皿で主食と主菜が食べられる内容です。 きりたんぽといえば、鍋料理ですが、時には違った味も楽しみたい、という方もいらっしゃったことから、今回はレトルトの麻婆(マーボー)豆腐のもとを使って中華風に仕上げていきます。 きりたんぽも、簡単に調理できる商品がスーパーで売られています。電子レンジで加熱するだけで食べられるものもありますが、より軟らかくしたい場合には、鍋でひと煮することをお勧めします。 お米はどんなおかずにも合う万能選手です。きりたんぽも例外ではありません。 からい麻婆味に卵がからむとまろやかな味に早変わり。たれがからんだきりたんぽは、鍋とは一味違った味わいです。 「きりたんぽといえば鍋の具材ぐらいしか思いつかなかったので驚いた」「麻婆豆腐をご飯にかけたものとは違う味わいだった」「しっかり煮こんでおじやのようにしてもおいしかった」など、実際に作った方から、新鮮な驚きの声をいただいています。 このレシピでは入れていませんが、もちろん豆腐を入れても構いません。入れる時には、作り方(2)の工程で入れていきましょう。
[作り方]
(1) きりたんぽは、電子レンジ(500W)で30秒加熱して乱切りや輪切りにする。卵は割りほぐしておく。(A)を合わせて水溶き片栗粉を作っておく。 (2) フライパンに水200ccを入れ、きりたんぽを入れて、お好みの軟らかさになるまで煮る。長く煮ればより軟らかく、さっと煮れば歯ごたえが残ります。 (3) お好みの軟らかさになったら麻婆豆腐のもとを入れよくかき混ぜて、きりたんぽにからませる。 (4) いったん火を止めて水溶き片栗粉を加えて軽く混ぜ、再度中火にかけてとろみをつける。 (5) とろみがついたら、中火のまま溶き卵を少しずつ回し入れて半熟になhttps://uploadtool-news.yahoo.co.jp/reservation/list?media_id=yomidrるまで煮こむ。最後にごま油を回しかける。器に盛り、枝豆などをトッピングする。 ※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう
伊藤清世(いとう きよ)
在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー 委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。