【厚生年金】わたしは「月額10万円」これって多い方・少ない方、どっち?
「厚生年金が月10万円って、多い方なのか少ない方なのか…」と疑問に感じたことはありませんか? ◆【グラフ】厚生年金の月額階級ごとの受給権者数&65歳以上無職世帯の家計収支で老後の生活をイメージする! この記事では、月10万円の厚生年金が生活費として十分なのかどうか、またその額が他の人と比べてどう位置付けられるのかを詳しく解説します。 さらに多くの方が感じる不安や疑問に寄り添いながら、年金額を増やすために今からできる具体的な方法や、老後に備える資産運用のポイントを紹介。 この情報を参考にすることで、年金に対する不安を減らし、安心して将来を迎えるための準備が進められるでしょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
現在の厚生年金の平均受給額
厚生年金の平均受給額は、全体で月約14万6000円です。この金額は基礎年金を含んでおり、加入期間や収入によって個人差があります。 男性の平均年金受給額は約16万円、女性は約10万円と大きな差があります。 これは、女性の多くが非正規雇用や専業主婦として過ごす期間が長いため、加入期間や報酬の差が年金額に影響しているためです。そのため女性は男性に比べて受給額が低くなる傾向があります。
月10万円の厚生年金は多い?少ない?
厚生年金の年金月額階級ごとの受給者数を見ると、厚生年金が月10万円未満の人は約22.7%です。(男女全体) 【厚生年金の年金月額階級別の受給者数】 ・1万円未満:6万1358人 ・1万円以上~2万円未満:1万5728人 ・2万円以上~3万円未満:5万4921人 ・3万円以上~4万円未満:9万5172人 ・4万円以上~5万円未満:10万2402人 ・5万円以上~6万円未満:15万2773人 ・6万円以上~7万円未満:41万1749人 ・7万円以上~8万円未満:68万7473人 ・8万円以上~9万円未満:92万8511人 ・9万円以上~10万円未満:112万3972人 ・10万円以上~11万円未満:112万7493人 ・11万円以上~12万円未満:103万4254人 ・12万円以上~13万円未満:94万5662人 ・13万円以上~14万円未満:92万5503人 ・14万円以上~15万円未満:95万3156人 ・15万円以上~16万円未満:99万4044人 ・16万円以上~17万円未満:104万730人 ・17万円以上~18万円未満:105万8410人 ・18万円以上~19万円未満:101万554人 ・19万円以上~20万円未満:90万9998人 ・20万円以上~21万円未満:75万9086人 ・21万円以上~22万円未満:56万9206人 ・22万円以上~23万円未満:38万3582人 ・23万円以上~24万円未満:25万3529人 ・24万円以上~25万円未満:16万6281人 ・25万円以上~26万円未満:10万2291人 ・26万円以上~27万円未満:5万9766人 ・27万円以上~28万円未満:3万3463人 ・28万円以上~29万円未満:1万5793人 ・29万円以上~30万円未満:7351人 ・30万円以上~:1万2490人 厚生年金は受給額に個人差が生じますが、上記のとおりボリュームゾーンは月10万円台。月10万円台の厚生年金(国民年金を含む)を受給する人が最も多いことがわかります。 しかし、月10万円の年金収入では、一般的な生活費をまかなうには不足する可能性が高いです。 上図の総務省が2023年に発表した「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の老後の生活費は、夫婦2人で月額28万2496円、1人暮らしでは月額15万7673円とされており、年金月10万円では基本的な生活費を賄うのは難しいことがうかがえます。 では年金受取額を増やすためにはどういう行動をすると良いのでしょうか。