ドジャース、世界一を奪還できた大きな理由とは!? ワールドシリーズでの戦略を徹底分析!【コラム】
投手陣のMVPを選ぶなら…
最後に、今ポストシーズンでブルペンの柱になったトライネンにも触れておきたい。トライネンは今季36歳となるベテラン投手だが、大車輪の働きを見せた。 ワールドシリーズを通して3登板して、すべてで20球以上、2登板では1.0回以上を投げている。さらにヤンキース中核打線とも多く対戦しており、ジャッジと3回、フアン・ソトと2回、ジャンカルロ・スタントンは3回対戦している。最もストレスフルな場面をチームで最も多くこなしたわけだ。 ドジャースが優勝を決めた試合ではブルペン投手が明らかな不足状態にあった。前日にそれぞれ43球、56球、50球を投げたベン・カスパリウス、ランドン・ナック、ブレント・ハニーウェルは登板不能で、トライネンがマウンドに上がった時点でブルペンには前日20球を投げたダニエル・ハドソンしか残っていなかった。 デーブ・ロバーツ監督はトライネンがピンチに陥ると、最後の手段としてハドソンへの交代を頭に自らマウンドへ行きトライネンに交代するか聞いたが、トライネンは拒否。最後は気合で投げ切ったわけだ。 オフにはFAとなっているトライネン。36歳と言う年齢から大金は出しにくいが、RS、PS共に実力は十分だ。ぜひ再契約してほしい。
ベースボールチャンネル編集部