【ぼったくり疑惑?】喫茶店で提供されるコーヒーの原価が気になります。場所代も含まれているとは思うのですが、さすがに高すぎませんか……?
喫茶店(カフェ)は、おいしいコーヒーを飲みながら一息ついたり、リフレッシュできたりする場所です。 しかし、仕事や勉強に集中できる場所、友人知人と集まれる場所、その場所代を考えても「ちょっと高すぎるのでは?」と感じる人もいるのではないでしょうか。いったいコーヒーの原価は、どのくらいなのでしょうか。 今回は、テーブルに伝票が置かれる、後払いタイプの喫茶店でのコーヒー1杯の原価と、喫茶店で過ごす費用対効果を解説します。
喫茶店のコーヒーは高い? 原価はいくら?
喫茶店とひとくちにいっても多岐にわたります。 例えば、テーブルの上に伝票が置かれるタイプの喫茶店で出される普通のブレンドは、一般的に300円台~500円台が多い傾向です。 では、喫茶店で出されるコーヒーの原価率はどのくらいなのでしょうか。原価率とは、売上高(販売価格)に対する原価(仕入れ値)の割合のことで、計算式は「原価÷売上高×100」で求められます。ブレンドに使う一般的なコーヒー豆の原価を1kgあたり3500円と仮定し、計算してみましょう。 ◆1kgのコーヒー豆から80杯分のコーヒーができると仮定した場合 3,500円÷80杯=43.75円→1杯あたりの原価:43.75円 ◆1杯あたりの販売価格を450円と仮定した場合 43.75円÷450円×100=9.72%→原価率は約10% レストランなどの飲食店の原価率は、約30%といわれています。この点からすると、原価率10%はかなり低く、コーヒーはフードメニューよりも利益率の高い商品といえるでしょう。なぜなら、原価率が低いほど利益率は高くなるからです。 ただし、43.75円という原価はコーヒー1杯分の原価であり、家賃や水道光熱費、人件費、コーヒーマシン代、食器代、砂糖・ミルク代、おしぼり代などは含まれていません。Wi-Fiなど通信環境の設置も必要でしょう。 コーヒー1杯分には、商品そのものと場所代だけでなく、さまざまなサービスが含まれていることになります。 利益率が高いように思えるコーヒーですが、実際にコーヒーだけで収益を確保することは難しい傾向です。そのため、一般的に喫茶店ではサンドイッチやスイーツなどの軽食を提供し、ドリンクとフードの原価率が30%になるよう設定しています。