中谷潤人バンタム級の後は一気にフェザー級へ飛び級の可能性示唆 将来的な井上尚弥との対戦見据える
ボクシングの最も権威ある老舗メディア「ザ・リング」(電子版)は5日(日本時間6日)、WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)のインタビュー記事を掲載した。その中でバンタム級を”卒業”した後について、スーパーバンタム級(55・3キロ以下)ではなく、一気にフェザー級(57・1キロ以下)に飛び級する可能性を示唆した。 記事ではルディ・エルナンデス・トレーナーが今後、スーパーバンタム級(55・3キロ以下)を飛ばして、フェザー級(57・1キロ以下)に上がることを望んでいるという。本人も「彼からもそう聞きました。体力的にはそれができると思います。どちらかというと、一歩ずつ進めていきたいタイプなので、彼とよく話し合って、その時が来たら決めたいと思います」と発言。あくまで、1階級ずつ上げることが原則だが、フェザー級転向の可能性がゼロではないと認めた。 多くのファンが、将来、世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)とのスーパーファイトを期待している。モンスターは早ければ来年にもフェザー級に階級を上げると言われており、中谷が飛び級となれば、対戦の可能性が高まることになる。中谷自身も「周りの人たちが、以前よりも試合実現を期待してくれているのは分かっています。自分の階級と井上選手の階級がどんどん近づいてきているので、個人的にも可能性を意識するようになりました」と気持ちを口にした。 対戦時期について問われると「できれば早ければ早いほどいいです。ただ、このような大きな試合を実現するためには、自分の地位を高めていく必要があると感じています」と今以上に自身を高める必要があるという。「ベストなタイミングで戦いたいので、そのためにはバンタム級統一か4階級制覇が必要だと思います。その目標に到達するにはもう少し時間がかかると思いますが、ベストを尽くしたい」とした。 モンスターに勝つ自信については「実際にリングで試合をするときは、100%の自信を持って臨みたいですね。でも、まだ階級が違うし、まだまだ道のりは長いので、自信をつけながら前に進んでいきたいです」と回答している。 また、最終的には「ジュニアライト(スーパーフェザー級=58・9キロ以下)まで行けたらいいなと思っています」とさらに階級を上げていく予定だ。引退時期についてはまだ26歳だけに、「できれば長く続けていきたいですね。わかりませんが、できるだけ長く続けられるように頑張ります」と答え、記事は締めくくられている。
報知新聞社