伝統の広州交易会閉幕、海外バイヤー過去最多・中国
【東方新報】第136回中国輸出入商品交易会(広州交易会)が4日、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)で閉幕した。1957年から始まり毎年開催され続けてきた長い伝統の交易会だが、今回は海外バイヤーの参加人数が過去最多を記録した。 主催者側の発表によると、3日時点で、214の国と地域から25万3000人の海外バイヤーが参加し、前回を2.8パーセント上回り、世界貿易イベント史上初めて25万人の大台を突破した。 そのうち「一帯一路(Belt and Road)」構想に関与する国々からのバイヤーが全体の60パーセント以上を占め、前回から3.7ポイント増加した。主催者によると、バイヤー数の増加が最も顕著だったのは中東諸国で、個人バイヤー数は3万4000人に達し、32.6パーセント増加した。 「ブラジル中華総商会(Brazil Chinese General Chamber of Commerce)」のゼネラルマネージャー・アルトゥール・ギマランイス(Arthur Guimaraes)氏は「春秋の年2回開催されるこの見本市は、国際貿易の活力のあるプラットフォームとしてその重要性を示しており、ブラジル企業を含む国際的なバイヤーと中国のサプライヤーとのつながりを発展させています。私たちは、中国で信頼できるパートナーを見つけたいと考えるブラジル企業を支援しています。広州交易会に参加する全てのブラジルバイヤーは、求める全ての製品について、無数の選択肢に出会うことができます」と、交易会の意義を語った。 同氏は「ブラジル企業は、電子機器、再生可能エネルギー、機械などの分野での機会を求めていることが多い」と付け加えた。 また、ヨーロッパ諸国および北中南米諸国からのバイヤー数も顕著に回復し、前回から8.2パーセント増の5万4000人が参加した。 輸出取引予定額については、前回比1パーセント増とわずかな伸びで、249億5000万ドル(約3兆8228億円)に達したと発表された。 「一帯一路」構想に参加する経済圏との取引が全体の半分以上を占め、欧米市場との取引も増加したとしている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。