トップクリエイター育成を目指し地方から挑戦!住んでいる地域に縛られない、オンライン映像編集スクールの可能性
2カ月で仕事の受注に至る
動画教材を終了すると、中垣さんはさっそく実践に移った。どうやって仕事を受注するのか?その答えもインターネット上にあった。「クラウドソーシング」だ。あるサイトを見てみると、「動画編集・制作」の仕事が数多く掲載されている。企業の広告用動画や、YouTubeショート動画など様々な動画編集をしてくれる人を募集していた。報酬も5000円から10万円まで様々だ。 中垣さんにとって初めての仕事は、登録者41万人のYouTuberからの案件だった。応募者も多かったそうだが、「経験が浅いので、安くで良いので頑張ります!」と売り込んだところ、採用された。10数分の動画編集で3000円。カット編集し、テロップを入れ、音響効果を入れ、エフェクトをかけ…3日かけてなんとか完成した。 その後も仕事に恵まれ、不動産のルームツアー動画や飲食店の求人動画など、2カ月で10数件を受注・納品した。同じ発注者から再度受注するケースもあり、クオリティへの自信にもなっている。今後、単価の高い仕事を取れるようにレベルアップする事が当面の目標で、その後は編集だけでなく、撮影やディレクションまで習得してフリーランスの映像クリエイターとして独り立ちすることが目標だ。
クリエイターは星の数ほどいるが…
木村さんは「クリエイターを自称する人は星の数ほどいるが、発注側が求めているレベルのクリエイターはまだまだ不足している」という。中垣さんをはじめ、多くの受講生をトップクリエイターに育て上げる事が、目の前の木村さんの目標だ。そして木村さんは、その先の目標も見据えている。
ふるさとの情報発信に貢献したい
TAPAS 木村圭吾さん: まずはオンライン編集スクールで、優秀なクリエイターを育てていく。そしてその生徒たちと一緒にプロ集団としての仕事をしていきたい。その先には、宮崎に貢献したいという思いがある。 地元宮崎の企業は、まだまだネット空間への情報発信が進んでいない。木村さんは地元企業とプロクリエイター集団を繋げて情報発信を強化し、その結果としてふるさとに貢献できると考えている。 地方を拠点にしたオンライン動画編集スクールで、優秀なクリエイターを次々に生み出せるのか。木村さんの挑戦は、始まったばかりだ。 (テレビ宮崎)
テレビ宮崎