マカオ、2024年1~4月のツーリズム市場は理想的に推移
マカオ政府旅遊局(MGTO)は5月24日、今年(2024年)1~4月のツーリズム市場に関するレビューを発表。 臨時データによる今年1~4月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から59.0%増の1147.6万人(延べ、以下同)、単日平均にして約9.5万人に上り、2019年同時期と比較した回復率は83.2%に達した。 今年第1四半期(1~3月)の旅客総消費は前年同時期から35.9%増の203.5億パタカで、2019年同時期からも20.2%増。1人あたり平均消費についても2019年同時期から40.3%増の2293パタカに上った。 今年第1四半期の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から9.9ポイント上昇の84.8%。2019年同時期からは7.1ポイント下落。ただし、ホテル宿泊客数の回復は顕著で、今年第1四半期は前年同時期から39.7%増、2019年同時期からも8.4%増の377.9万人を記録。(本紙註:2019年と比較した平均客室稼働率の下落はホテル客室供給数の増による)
同局では、今年に入って以降、中国中央によって主に中国本土からマカオを訪れる団体旅客及び個人旅客に関するマカオのツーリズム業界に有利な政策が相次いで打ち出されていることを挙げ、中国本土内における旅客ソースの拡大に向けたプロモーション等を進めていくとのこと。 国際旅客ソースについても、今年ここまで日本(東京)、シンガポール、インドネシア(ジャカルタ)で大型観光プロモーション及びトラベルマートイベントを実施したほか、5月末から7月初旬にかけて韓国(ソウル)、タイ(バンコク)、マレーシア(クアラルンプール)でも同様のイベント実施を計画しており、引き続き国際市場におけるトラベルデスティネーションとしてのマカオの露出度アップを継続する考えという。 また、今年ここまでマカオのツーリズム市場は理想的に推移しており、旅客のマカオ訪問意欲も上昇していることはデータでも明らかになっており、下半期にかけて大型イベントも多く開催されることから、積極的に旅客ソースの拡大に取り組むとともに、マカオの国際大都市としての”金看板”に磨きをかけ、ツーリズム経済の高品質な発展を進めていくとした。