月6万円でタワマンライフも! マレーシアに子連れ移住した夫婦に聞く"現地での生活ぶり"
清美:英語圏では幸福度1位のカナダに暮らしていたということもあり、当初私はマレーシアへの移住に反対でした。でも、1度視察に行ってみようということになり、デザパークシティを見て、すぐ「ここに住みたい」と思ったんです。それくらい魅力的な場所でした。 ■治安の良さや社会の多様性がマレーシアの魅力 ――マレーシアに移住してよかったことを教えてください。 一世:治安がいいことです。「カナダの次はマレーシアに移住する」と伝えたら、年配の日本人の方に「そんな危ないところに」と言われましたが、マレーシアは日本の一部の都市よりも安全です。さらに地震がなく、クアラルンプールは台風も来ないので、自然災害の心配もほとんどありません。 清美:暑い国なので、子どもを公園などで遊ばせるのは日が暮れてからになりますが、私たちが住んでいるエリアでは夜に子どもを外で遊ばせても不安がありません。安全に生活している実感があるのは、移住して一番よかったことかもしれません。
また、差別が少ないのもマレーシアに移住してよかった点です。差別が少ないといわれているバンクーバーでも、コロナ禍でアジア人に対する偏見が高まっていたときは「出ていけ」と言われたこともありました。マレーシアは同じアジアなのでそのようなことはありません。加えてマレーシアではいろんなアクセントのある英語が当たり前で、英語に自信がない人でも移住しやすいと思います。 ――5歳の娘さんがいらっしゃいますが、マレーシアの教育のどのような点に魅力を感じていますか? 清美:いくつかのインターナショナルスクールを見学したのですが、YouTube学科のようなユニークな学科を設けている学校もありました。自分が将来何をしたいのか、そのために何が必要なのか、小さい頃から当たり前に考えさせる教育のあり方が日本とは大きく違っていることに驚きました。子どもがやりたいことをやらせてみる風土があると感じます。 一方、自由には責任が伴うので、その点をどのように教育されていくのか、今後が楽しみです。 ■月6万円の家賃でタワマン生活も可能 ――マレーシアに移住して感じるデメリットをお聞かせください。 清美:先進国ではあまり見ないようなガタガタな道が多いのは困ります。スコールがある国なので、水はけを良くするために、道路に10~20センチの段差があるんです。特に都心部は段差だらけで歩きにくいですし、ベビーカーも押せないので、最初はつらかったですね。雨季には娘が通う幼稚園のお迎えの時間に、バケツをひっくり返したような雨が降るのも少し大変です。 一世:ただ、私たちが住んでいるデザパークはもとから水はけよく造られているので、中心部のような段差はありません。住む場所を選べば、道が悪いというデメリットの影響を受けることは少ないと思います。 ――体感的に、マレーシアと日本ではどの程度生活コストに違いがありますか? 一世:家賃は日本の半分以下です。今私たちが住んでいる家には、サウナやプール、テニスコート、ジムがついていますが、家賃は16万円台です。外食は日本の8割といったところでしょうか。ローカルな飲食店なら日本の半額以下で食べられるところもたくさんあります。月10万円以下で住み込みのメイドさんを雇っている知人もいます。