馬喰町〈PARCEL〉でジャンルを横断した4名による展覧会『Not Quite』開催中。
東京・日本橋馬喰町のギャラリー〈PARCEL(パーセル)〉でデザインとアートの相関関係を楽しむ展示がスタートした。ジャンルを超えた4名が、工芸やデザインとアートの関係性を新たに捉え直す。 【フォトギャラリーを見る】 東京・馬喰町の〈DDD HOTEL〉の一角にあるギャラリー〈PARCEL〉。これまでのプログラム構成は現代美術を中心としていたが、今回初の試みとして、デザインを軸とした展示が行われる。 参加アーティストはイ・カンホ、橋本知成、太田琢人、矢口周太郎。それぞれアーティスト、 デザイナー、ショップオーナーとして活躍する、様々なジャンルの才能豊かな4名が参加した。
展覧会のタイトルは『Not Quite』で、その意味は「~でなくもない」。プロダクト・工芸・アートなどが、それ本来の「目的」から切り離されたとき、より純粋にそのフォルムやマテリアルを楽しむことができるのではないだろうか?というのが、本企画の狙いだ。従来の用途から逸脱した作品が、デザインすること、形を生み出すこと、さらには形そのものにフォーカスすることを促す。
見慣れた視点からはみ出す作品が集められた本展示は、一見なにか判別しにくいものが多い。カテゴライズ不可能な作品の前に晒されることで、これは一体なんだろう?と原点に立ち返って考えさせられる。未知なる空間で既存の枠組みから外れた、新たな発見との出会いを楽しみたい。
『Not Quite』
東京都中央区⽇本橋⾺喰町2-2-1 DDD HOTEL 1F。2024年5⽉18⽇~6⽉30⽇。 14時~19時。休館日は月火祝。入場無料。
〈PARCEL〉
リノベーションされた日本橋馬喰町〈DDD HOTEL〉1階に所在。立体駐車場を改装した特徴的な空間は二俣公一が設計。ホテル真裏の「まるかビル」2階に、2つ目の拠点〈parcel〉がある。
photo_Kohei Omachi text_Housekeeper