新NISAの「オルカン」ってなに?初心者でもわかる“投資活用術”をプロが説明
今年スタートした新NISAですが、投資が怖くて始めていない人や、デビューしたけれど制度を理解しきれていない人も多いのでは? そこで「新NISA運用のコツや賢く積み立てる方法」を、経済アナリストの森永康平さん、CFP®認定者で社会保険労務士の井戸美枝さん、ファイナンシャルプランナー1級の資格をもつ芸人・サバンナの八木真澄さんが教えてくれました。 【図】ESSE読者300人のうち「新NISAでもうかった」割合
ESSE読者の半分が新NISAを利用。今から始めるべき?
新NISAはすでにESSE読者の約半分が利用。まだ始めていない人に対しては、「必ずしも始める必要はありませんが、もし今後、年2%ずつ物価が上がっていくと、今1000万円の貯金は10年後には800万円相当に、30年後は540万円…とその価値はほぼ半分に。なにもしないのもリスクと知ったうえで判断すべき」(経済アナリスト・森永さん) 今夏の株価暴落で焦って売却した人もいましたが、「積立投資は一喜一憂せず、長く続けることが唯一の勝ち筋」だそう。 とはいえ、すべて投資に回すのではなく「半年分の生活防衛費+病気への備えは取りおいて」(CFP®・井戸さん)。
森永先生直伝!新NISAを賢く活用する方法
経済アナリストとして活躍する森永先生に、新NISAを活用するうえでのポイントを教えてもらいました。
●初心者はやっぱりS&P500かオルカン
リスクを軽減するには投資先を分散するのが基本。 「初めての人は1つの商品で数多く分散投資できる投資信託がおすすめ。海外株式に投資できるS&P500やオルカンなら、円以外の外貨にも分散できます。毎月無理のない額で長く積み立てていきましょう」 <S&P500とは> アメリカの主要産業を代表する500銘柄の動向から、価格が算出される投資信託。市場全体の動きにほぼ連動。 <オルカンとは> 全世界株式(オールカントリー)の略。全世界50か国の株式890銘柄に、分散して投資する投資信託。
●第3の選択肢に金もおすすめ
有事に強く、世界的に価値が認められている金も選択肢に。 「延べ棒などの『現物購入』、毎月一定額で買う『純金積立』、金価格に連動する『純金上場信託(ETF)』などがあります。初心者は新NISAの成長投資枠でETFの積立投資がおすすめ」