「詰まり気味のヒットが一番いい」 馬淵監督が語る「明徳らしさ」
高校野球の秋季四国大会は4日、高知県立春野球場で決勝があり、明徳義塾(高知1位)が高松商(香川1位)を5―3で降し、4年ぶり12回目の優勝を果たした。明徳義塾・馬淵史郎監督は長打が一本もなくても、つながった打線を評価した。馬淵監督の試合後の主なコメントは次の通り。 【熱戦を写真で】明徳義塾-高松商 高校野球秋季四国大会決勝 ◇明徳義塾・馬淵史郎監督 <エース池崎安侍朗投手が2日連続で完投> 明らかなボール球が多くて、2回ぐらい代えようかなと思った。羽岡(拓哉投手)は準備させていたけど、九回に相手の3、4番に回る打順の巡りになってしもうてね。相手が池崎を相当嫌がっていたから置いておきたかったわけですよ。七回終わった時に「どうする。いけるか?」と聞いたら、ちょっと返事が遅れたけど「いけます」と。練習試合だったら代えてますよ。 これも優勝するためには一つの試練ですよ。今時よその学校ではないのかもしれんけど。よく辛抱して連投した。大したもんですよ。だって高松商はプロレスラーみたいな体をした選手がいっぱいおるんじゃけん。それでも野球の試合はホームベースの踏み合いやからね。 <逆転した四回は5連打で4得点> うちのペースだと思っていました。池崎が連投なので、むこうは序盤で点を取って終盤までもつれたくないと思っていたはずですから。(六回に)5点目はよう取ったよね。連投はさせない監督と聞いていたから、(相手先発が)左という予測は100%当たっていた。追い込まれる前に積極的に打っていこうと。 <珍しく3失策> 犠打の失敗もあったので、そのあたりは詰めていかないといけない。この試合のポイントは、相手の二塁走者が(四回裏に)右飛で飛び出してダブルプレーになったところ。あれは勝敗を左右するミス。こっちからしたらついていた。 <11安打全て単打> 単打しか打てんもん。詰まり気味のヒットが二塁から還られるから一番いいんですよ。明徳らしいヒット。ようつながりましたよね。 <明治神宮大会へ> 負けてもいい試合はない。四国代表としてしっかり調整して臨みたい。