「ペントハウス」制作陣が生み出した新たな復讐劇…“フェイクニュース”を題材にした「7人の脱出」の見どころとあらすじに迫る
「ペントハウス」の制作陣が手掛ける新たな韓流ドラマ「7人の脱出」が、6月5日(水)より動画配信サービス「Hulu」にて見放題配信される。2023年に韓国で放送された本作は、ドロドロの復讐劇が描かれる“マクチャンドラマ”。ある少女の失踪に関与したと思われる7人が集められ、人間の欲望にかられながら熾烈なサバイバルゲームが繰り広げられる。本記事では、そんな本作のあらすじや見どころについて紹介していく。 【写真】クールな表情がカッコいい…鋭い眼差しのイ・ジュン“ミン・ドヒョク” ■嘘や裏切りが重なり、“悲劇”が引き起こされる… “悲劇”と“復讐”を大胆かつ残酷に描いた本作。物語は、養父母からの愛を一身に受け、温かい家庭で育った高校生のパン・ダミ(チョン・ラエル)のもとに、ダミの実母、クム・ラヒ(ファン・ジョンウム)が接触してくるところから始まる。 その後ダミはラヒのもとで生活を始めるのだが、そこからダミの平穏な生活は一変してしまう。ダミが“大富豪の孫”であることがわかると、その遺産を得ようと近付く者や、自分の都合で陥れようとフェイクニュースを流す者などが彼女の前に現れる。そして数々の嘘や裏切りが重なった結果、“ある事件”が発生。事件の関与を疑われた7人の男女が集められ――という内容が描かれる。 本作が韓国で放送されると、人間の欲望が渦巻く複雑なストーリー性が「ペントハウスのようだ」と注目を集めた。また不良青年のミン・ドヒョクを演じたイ・ジュンと、アイドル練習生のハン・モネを演じたイ・ユビは、2023年の「SBS演技大賞」で優秀演技賞を受賞。さらに物語後半から登場するキム・ドフンも圧倒的存在感を発揮して新人演技賞を受賞しており、実力派俳優たちによる熱演が物語をより一層盛り上げる。 ■「ペントハウス」の出演キャストも登場 「ペントハウス」シリーズを手掛けたチュ・ドンミン監督&脚本家のキム・スノクが再びタッグを組み、制作された本作。「ペントハウス」では格差社会や賄賂などのカネが絡んだ問題を扱ったが、本作ではフェイクニュースなどによるSNSでの誹謗中傷といった、“ネット上での問題”にも切り込んでいる。悪人たちが自らの利益や欲望のために周囲の人間を利用する様子は、「ペントハウス」の衝撃さながらの仕上がりだ。 また、豪華キャスト陣も本作における見どころの一つ。ダミの母親のクム・ラヒを演じたファン・ジョンウムは、これまで韓流ドラマ「彼女はキレイだった」などで明るいヒロインを演じることが多く、愛らしいイメージを持たれていた。しかし本作ではそのイメージを一変させ、自らの欲望を叶えるために実の娘を傷付けることもいとわない姿を披露している。 さらに、「ペントハウス」における悪役、チュ・ダンテを演じたオム・ギジュンも本作に出演。7人に罠を仕掛ける“正体不明の人物”を堂々と演じている。 その他にも、「ペントハウス」で医師のハ・ユンチョルを演じたユン・ジョンフンや、ヘラパレスの45階に住むカン・マリを演じたシン・ウンギョン、そして主役の一人でもあるチョン・ソジンを演じたキム・ソヨンも本作に特別出演。 主人公が周囲の人間に裏切られる展開など、ストーリーの端々で「ペントハウス」を感じることができるため、ファンにとってもたまらない作品と言えるだろう。 ■高校生・ダミに悲劇が襲いかかる…「7人の脱出」第1話あらすじ 高校生のダミ(チョン・ラエル)は、養父母のもとで幸せに暮らしていた。そんな折、実母であるクム・ラヒ(ファン・ジョンウム)が“ダミと暮らしたい”と突然現れる。 一度は断るものの、義父母が自分の心臓病の治療費のために多額の借金を抱えていることを知ったダミは、義父母の金銭的負担を減らすためにラヒと暮らす決心をする。しかしラヒが自分と食事をしたがらなかったり、部下に怒鳴りつけている様子を見て、戸惑いを覚えるダミ…。 そしてダミは、ラヒがなぜ自分を引き取りに来たのかを知ることになる。実はダミは大富豪・パン会長(イ・ドクファ)の孫であり、ラヒはダミを使って自分の会社に投資してもらおうとしていたのだ。 そんな中、ダミは学校一の人気者でアイドル練習生のハン・モネ(イ・ユビ)と仲良くなる。しかしこのモネも自分の“ある秘密”を守るための裏工作をしており、“ダミがホテルで援助交際をしていた”というフェイクニュースを流したり、秘密を知ったダミを利用し陥れようとするのだった――。 実の母親や同級生に騙され、陥れられそうになったダミ。第2話以降では、さらなる悲劇が彼女を襲う。