太田誠一・元農相死去…山崎拓氏「言うべきことは言う、ダメなものはダメという今となっては珍しい政治家」
農相を務めた元衆院議員の太田誠一(おおた・せいいち)氏が4日に東京都内の病院で亡くなっていたことが、わかった。79歳だった。 【写真】山崎拓・自民党元副総裁
太田氏は福岡市出身。1980年6月の衆院選で初当選。94年4月に自民党を離党し、新進党などの結党に参画したが、翌95年に自民党に復党した。その後は行政改革担当相兼総務庁長官などを歴任した。
2008年8月には、福田改造内閣で農相に就任。しかし翌9月、工業用「事故米」の食用転売問題などの監督責任を取って辞任した。09年8月の衆院選で落選し、11年2月に政界を引退した。当選8回。
中選挙区時代に選挙でしのぎを削った山崎拓・元自民党副総裁(87)は「中選挙区時代はライバル、小選挙区制導入で選挙区が分かれてからは、良き友として付き合った。言うべきことは言う、ダメなものはダメ、という今となっては珍しい政治家だった」と悼んだ。