外国人客からも観覧料徴収 奈良県立美術館、批判受け変更
奈良県の山下真知事は8日、臨時の記者会見を開き、4月から県立美術館の観覧料を外国人観光客らからも徴収する方針を発表した。これまでは訪日客誘致のため観覧料を無料としていたが、SNS上で「不公平だ」などと批判が殺到していた。 知事はこの運用について、批判を受けて初めて知ったと説明。「合理性がなく、批判を受けても仕方のない制度だ」と話した。 県によると、外国人観光客らの観覧料については2008年から常設展を無料とし、14年には特別展も無料とした。常設展の一般料金は400円で、現在開かれている特別展が1200円。 県は、他の県立施設でも同じ運用があったとして見直しを進めるとした。