岡山市で暴力団の組長を刺して殺そうとした罪などに問われている男の裁判員裁判で、検察側は懲役10年を求刑しました。

岡山地方裁判所

　殺人未遂などの罪に問われているのは、津山市の無職の男（71）です。 　起訴状などによりますと男は2023年4月、指定暴力団池田組傘下の男性組長（当時77歳）の岡山市の自宅で組長の首を出刃包丁で刺して殺そうとした罪などに問われています。 　裁判では、殺意の有無が争点となっていて、検察側は「鋭利な出刃包丁を被害者の首の後ろに10cmほど突き刺して頸椎を傷つけるなど明確な殺意があった」と指摘。殺人未遂の罪が成立するとして、男に懲役10年を求刑しました。 　一方、弁護側は「被告は極度の興奮状態にあり、突発的な行為だった」などとして、傷害の罪にとどまると主張。懲役4年が妥当だとしました。 　判決は6月13日に言い渡されます。