【新潟記念】決め手より先行力が大事 東大HCの本命はレッドラディエンス
新潟開催の締めくくり
今週日曜、新潟競馬場でGⅢ・新潟記念が行われる。七夕賞を制したレッドラディエンスやマーメイドSを逃げ切ったアリスヴェリテ、桜花賞とオークスともに3着のライトバックなど、12頭が出走予定だ。既に夏の重賞で好走した馬も出走し、2021年以来の「サマー2000シリーズ」優勝馬が出る可能性があるという点でも注目したい。いったいどの馬が勝利を飾るのか。今週も過去10年のデータから検討する。 【新潟記念2024 推奨馬】単複回収率100%超えデータ2つに該当! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA)
前走の末脚重視は危険
<新潟記念・前走上がり3F別成績> 前走上がり3位以内【3-3-4-54】勝率4.7%/連対率9.4%/複勝率15.6% →前走重賞で今回5番人気以内【1-1-1-15】勝率5.6%/連対率11.1%/複勝率16.7% 前走上がり6位以下【5-3-3-68】勝率6.3%/連対率10.1%/複勝率13.9% →今回上がり最速【2-1-2-2】勝率28.6%/連対率42.9%/複勝率71.4% 日本最長の直線を特徴とする新潟競馬場。その名を冠するレースだけあって、過去10年で上がり3F1位の馬は【4-1-3-5】複勝率61.5%とよく馬券圏内に入っている。 しかし「前走の上がりが速かった馬を狙えばいい」と考えると火傷する可能性が高い。前走上がり3位以内は【3-3-4-54】複勝率15.6%と凡走が多いのだ。「前走重賞かつ今回5番人気以内」という人気馬に限っても【1-1-1-15】複勝率16.7%と振るわない。新潟記念の5番人気以内は【6-5-4-35】複勝率30.0%でそれと比べても見劣りする。今回はライトバック、キングズパレス、レッドラディエンスが該当しそうだ。 5番人気以内ならむしろ前走先行した馬が【2-4-2-8】複勝率50.0%と活躍している。前走差し【4-0-1-14】複勝率26.3%と続く。一方で前走追込は【0-1-1-10】複勝率16.7%と苦戦傾向。セレシオン、ライトバックは取扱要注意だ。 また、新潟記念で上がり最速(タイ)をマークした13頭のうち、実に7頭が前走上がり6位以下だった。該当馬の成績は【2-1-2-2】。前走2桁着順は【1-1-1-0】で、21年マイネルファンロンが函館記念14着→新潟記念12番人気1着、22年ユーキャンスマイルは天皇賞(春)13着→新潟記念9番人気2着、23年インプレスが鳴尾記念13着→新潟記念10番人気3着と、近年の波乱はこのパターンから生まれている。 今年推奨したいのはジューンアヲニヨシ。前走は目黒記念12着と大敗したが、2走前は先行策から上がり最速を使い、レコードタイで勝利。確かな末脚を持っている。波乱を起こすとしたらこの馬か。