まさかの”不良債権”…巨人、期待外れのFA戦士(5)大型5年契約の“英雄”だったが
プロ野球選手にとって、フリーエージェント(FA)権の取得は1つの勲章といえるだろう。移籍市場で活発な動きを見せる球団が、読売ジャイアンツだ。しかし、過去を振り返ると、補強失敗となった事例も多くある。ここでは、巨人入りも期待外れの成績に終わったFA戦士を紹介する。
陽岱鋼
「台湾の英雄」と称される陽岱鋼。FAで読売ジャイアンツと大型5年契約を結んだが、満足のいく成績を残せなかった。 高卒で北海道日本ハムファイターズへ入団後、しばらくは一軍の壁に苦しんだが、統一球問題で多くの打者が苦しんだ2011年、初めて規定打席をクリアして打率.274をマーク。打撃はもちろん外野守備の貢献度も高く、数々のファインプレーと強肩を見せつけた。 2013年には盗塁王(47個)のタイトルを獲得。翌2014年は打率.293、25本塁打、85打点と長打力も発揮すると、2016年オフにFA権の行使を表明した。 その後、争奪戦の末にジャイアンツへの移籍を決断。5年という長期契約を結び、実績も相まって大きな期待が寄せられた。 しかし、ジャイアンツでは在籍5年間で1度も規定打席に到達せず。100試合以上に出場したシーズンも、代打起用が目立った2019年のみだった。2021年に至ってはわずか7試合の出場に終わり、同年オフに自ら退団を申し出た。
ベースボールチャンネル編集部