MF鎌田大地の去就を巡る急展開に現地ローマの反応は?ラツィオ番記者「これより最悪はない」 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ラツィオのアンジェロ・マリアーノ・ファビアーニSD(スポーツディレクター)がMF鎌田大地との契約延長が破談に終わったことを明かし、現地で波紋が広がっている。 【動画】鎌田が王者相手に左足ゴラッソ!
昨夏にラツィオへ加入したMF鎌田大地は、今シーズン終盤、イゴル・トゥドル率いる新生ラツィオの主力として活躍。1年間の契約の満了後も、来シーズンのチーム構想のカギとなる選手として、残留が期待されていた。 鎌田は今週に入り、自身が権利を持つ昨夏に結んだ契約の延長オプションの行使へ口頭合意も報じられていたが、OP発動の期限とみられていた現地時間30日、状況が急転。イタリア紙『Corriere dello Sport』などは、契約解除条項の設定を巡って折り合いがつかず、契約延長交渉が暗礁に乗り上げたとの見方を示していた。 そんな中、ラツィオのアンジェロ・マリアーノ・ファビアーニSD(スポーツディレクター)がクラブ公式メディア『Lazio Style Radio』のインタビューで語り、破談の背景に鎌田の代理人らによる「無礼な行為」があり、これを“ゆすり”と受け止めて議論をストップしたことを明かした。
1年前の異例の契約が失敗
来シーズンへ向けて、ラツィオの構想の中心とされていた鎌田を巡る急展開に、番記者のジュリオ・カルドーネ氏が、地元ラジオ局『Radiosei』の番組内で失望を語った。 「カマダの移籍先はおそらくプレミアリーグで、クリスタルパレスになるのだろうが、苦い思いだ。われわれは、彼の価値を高めてショーウィンドウに並べたが、2カ月後、価値が高まったおかげもあり、彼は我々に別れを告げて別の場所へ行く。これより最悪なことはなかった。誠実であるべきだ」 ラツィオOBのブルーノ・ジョルダーノ氏も同局の番組に出演。クラブが昨夏、鎌田側に有利な1年契約を結んだことが失敗であったと主張した。 「私はカマダの話に乗らなかったと思う。選手は好きだが、こうした動きが出てきた場合、制限を設定するのは良いことだ。過去の間違いは教訓とするべきだ。トゥドルは、クラブが日本人選手に対してできる限りを尽くしたことを理解してやるべきだ。クラブにとって、耐え難い動きというものはある」 「これから彼の代役を獲得しなければならないが、フリーでの獲得は難しく、当然、ラツィオにとって損害だ。だがカマダは(ディエゴ)マラドーナではなく、代わりはいる。カマダに関して本当の失敗は1年前に犯したと言えるだろう」