[山口県]「総資産10億円超」山口県1位 都道府県別投資意識調査 資産形成「堅実派」は県民性?
GAテクノロジーズ(東京)が運営するネット不動産投資サービス「リノシー」が実施した都道府県別の投資の意識調査で、「総資産額が10億円以上」と回答した割合は山口県が2・5%で全国で最も高い結果となった。 調査は、地域ごとの投資意識の広がりを明らかにする目的で昨年から始まり2回目。全国の20~60代の男女9169人を対象にインターネットで実施した。 同社によると、投資を含む現在の総資産額を尋ねた設問で、山口県は10億円以上が2・5%(全国平均0・4%)、5億~10億円が1・0%(同)で、全国平均を上回る結果になった。預貯金額も1億円以上が2・0%(全国平均0・6%)で割合が高かった。 投資意識については、投資を「現在やっている」が33・7%、「やったことはあるが、現在はやっていない」が8・5%、「やったことはないが、関心がある」が26・6%。「やったことはなく、関心もない」は31・2%で、全国平均の27・7%と比べて高かった。 一方、今年投資をした人のうち、投資額が1千万円以上は4・3%(全国平均2・2%)で割合が高かった。また、投資をする上での最も重要なポイントとして、「ハイリスク・ハイリターン」「ミドルリスク・ミドルリターン」を挙げた人の割合が全国平均を上回った。 同社は、山口県民は投資よりも貯蓄の意向が高く、実資産を減らさずにたまったポイントを投資する「ポイント投資」への関心も高いとし、資産形成に対して「堅実派」と分析。投資経験者は多くない一方、経験者は投資額が大きいと指摘。不動産や貴金属など高額な非金融商品への投資の回答率も高く、「着実に資産を増やしたいと考えていることがうかがえる」とする。