韓国ルーツで異文化教育 京都国際高、日本人の生徒多数
全国高校野球選手権大会で初優勝した京都国際高(京都市)は、韓国系民族学校にルーツを持っている。世界で活躍する人材育成を教育目標に掲げ、英語と韓国語の多言語教育や異文化理解に注力。生徒数は138人で、うち61人が硬式野球部に所属する。日本人の生徒や卒業生が大半だ。 【写真】京都国際高の優勝を伝える韓国のテレビニュース
1947年に仕事などで来日した朝鮮人の子弟向けに「京都朝鮮中学」として創設。2003年に日本の学習指導要領に基づいて学ぶ私立高になり、翌年に現在の校名になった。日本高野連に加盟し、学校教育法上も他の高校と同じ扱いだ。 初優勝を受け、インターネットの交流サイト(SNS)には日韓両国から「おめでとう」などと書き込まれ、尹錫悦大統領も日韓友好がより深まることを期待するメッセージを投稿。一方、韓国語の校歌に韓国側が主張する日本海の呼称「東海」が含まれることなどに対し、民族差別的なコメントもあった。 同校は、選抜高校野球大会に初出場した21年に「SNSで根拠のない誹謗中傷が確認された。教育活動に支障を来している」とする談話を公表した。