アップル、新型iPhoneのカメラ仕様を無予告変更か「反射防止」関連の表記が削除…同様の問題は今年も発生
先日発売を開始した「iPhone 16」シリーズをめぐり、アップル社の公式サイトに掲載されていたカメラ仕様に関する内容が発表当初のものと異なるとして、ソーシャルメディアなどで「削除したのではないか」との指摘が寄せられている。 【画像】発表直後に見られた「反射防止」の記述が現在ではなくなっている(比較スクリーンショット) 話題になっているのは、公式ホームページ(apple.com/ja)にて公開されているiPhone 16シリーズの仕様表記で、9月10日の発表時では背面レンズの仕様に「反射防止レンズコーティング」という記載があった。しかし、9月24日現在、同じページを確認するとその記述がなくなっていることが確認されている。 反射防止レンズコーティングとは、光源を撮影した際に反射で発生する現像類(ゴーストなど)を抑えるためにレンズ部分に施されるもの。そのため、処理性能に直接的な影響を与えるものではなく、一般利用においては特に気にしないことが多い。一方で上位機種のProではカメラ性能を求めるユーザーも多く、現にSNSではこの機能の搭載を好意的とする意見も見受けられた。 なお、この件について24日現在アップルからの正式な説明は行われていない。一方で、発表ライフ配信「Apple Event」ではカメラの説明で英名で「反射防止コーティング」について紹介していたほか、アプリ版など一部の比較ページでは依然として当初の表記が残るなど、疑問は残る形となる。(現在弊誌を通じてアップル側へ調査を行っております。回答あり次第更新を予定しています。)
同様の無予告変更は今年も発生
Appleの新製品リリースにおける「公式サイトと実際の仕様が違った」問題は直近にも報告されていた。本年6月に発表された新型タブレット「iPad Air(M2)」では、当初の発表時にGPUのコア数が「10コア」としていたものの、実際の製品では9コアに変更されているというものだった。 Appleは後に、M2 iPadAirのGPUコア数は元から9コアであったと説明したが、発表時の表記と異なる点については明確な説明を行っていない。さらに、フロントカメラの絞り値も同様に変更されていたことが判明していたが、こちらはなぜか表記よりも性能が向上するという奇妙な事態が起こっていた。 こうした問題が直近に起こっただけに消費者からは不信感を募らせる声も多い。カメラの性能にこだわりたい方は本件を確認したうえで、いま一度検討していただきたい。
編集部 IT/デジタル担当