最新iPad Proは「ノートPCの代わり」以上の存在に、M4搭載モデルレビュー
アップルが独自設計によるM4チップを載せた「iPad Pro」を発売する。専用デジタルペンのApple Pencil Proによる直感的な手書き入力操作、5G対応の常時インターネット接続など、モバイルワークステーションとして「ノートPCの代わり」を超えたiPad Proの使い心地を実機で検証する。 【画像】薄くなった最新iPad ProとApple Pencil Pro ■13インチは薄さ5.1mm。キーボードも軽く・薄くなった iPad Proの本体が、従来からの記録である5.9mmよりもさらに薄くなった。11インチは5.3mm、13インチは5.1mmまで薄型化を果たし、質量はM2搭載iPad Proから約100gも軽くなっている。 筆者は今回13インチのiPad Proを借りて試したが、長い時間使い続けてみても筐体に熱が溜まることがなかった。13インチのiPad Proは内部の熱処理対策として筐体の裏側にグラファイトシートを貼り、背面アップルロゴの素材には熱を逃がしやすい金属である銅を採用した。M2搭載のiPad Proよりも放熱性能が20%上がっているという。 アップルによるとiPad Proのとても薄い筐体は、同時に常識的な使い方の範囲で十分な耐久性能も確保しているという。これからモバイルワークステーションとしてiPad Proを頻繁に持ち歩きながら使うことを想定しているのであれば、本体を保護する目的もかねてアップル純正のキーボード付きカバー「Magic Keyboard」を併用する手がある。 アップルはM4搭載iPad Proのために新しいMagic Keyboardを作った。従来のiPad向けMagic Keyboardはそれなりに重かった。新しいiPad ProのMagic Keyboardはより薄く、軽くなった。キーボード側にはアルミニウムを採用しているので、iPad Proに装着した際のデザインの統一感も高い。なお、2つのデバイスを合わせた質量、厚さサイズは13インチのMacBook Airとほぼ同じになる。