ユヴェントスの飛躍へ…モッタ新監督が考える若き新世代の“自家製トリデンテ”に伊紙が注目 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ユヴェントスのチアゴ・モッタ新監督は、2000年以降に生まれた若き逸材で構成されたトリデンテで新シーズンへ挑む見込みであると、イタリア紙が注目した。 【動画】セルビア代表|ヴラホヴィッチ(ユヴェントス)ゴール&アシスト集
中堅クラブのボローニャでセリエA5位の成績を残し、UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得の快挙を成し遂げた若手指揮官のチアゴ・モッタ。今夏、ユヴェントスの新監督に就任してビッグクラブへのステップアップを果たし、新シーズン開幕へ向けて準備を行っている。 そんな中、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は30日、モッタがユーヴェの攻撃のトリデンテに、19歳のケナン・ユルディズ、21歳のマティアス・ソウレ、24歳のドゥシャン・ヴラホヴィッチらの3人を中心としたプランを検討していることを伝えている。 「トルコ人とセルビア人とアルゼンチン人。これは小話の始まりではなく、チアゴ・モッタのクレイジーなアイディアだ」と指摘。「補強に走ることなく、全て自家製だ」として、「新指揮官の頭の中ですでに明確となっているプロジェクト」に関心を寄せた。
平均年齢21.3歳、新世代のトリデンテ
ヴラホヴィッチを中心に据え、右にソウレと左にユルディズを並べたトリデンテ。「“2000年代の攻撃陣”は、平均年齢が21.3歳と決定的に若く、チアゴ・モッタが検討している4-2-3-1や4-3-3のいずれかのシステムにおいて、現チームを土台に選ばれた主人公たちだ」と紹介した。「このフレッシュさや積極性は、ドゥシャン頼りだったポジションを活性化するために“貴婦人”に必要と新指揮官が考えるものだ」と続けた。 マッシミリアーノ・アッレグリ指揮下の2023-24シーズンは、チームのセリエA総得点数が「54」と全体7位にとどまり、得点力が課題となったが、レンタル先のフロジノーネにおいて、ユーヴェのフェデリコ・キエーザを上回る11ゴールを挙げたソウレが解決のカギになるとの見方を示している。 ユーヴェの新指揮官は、19歳のアルゼンチン人FWが「(メルカートで)犠牲になり得る駒であることを自覚」し、ディレクターのクリスティアーノ・ジュントリに対して、プレシーズン中の合宿で評価する時間を設け、「4000万ユーロ(約69億円)以上の断れないオファーが届いた場合のみ、移籍させることを要請した」とみられる。 続いて同紙は、逆サイドのユルディズに注目した。トルコの至宝は、メルカートで高い人気を集めるが、“非売品”の位置づけとなっていて、ユヴェントスはすでに2029年までの契約延長へ向けて、接触を開始した。 「モッタのプランにおいて不動」の存在であり、「セリエAデビューを果たして公式戦4ゴールを挙げた2023-24シーズンのブレイクを経て、新シーズンは本領発揮の年になるはず」と期待を寄せる。「モッタは攻撃陣にかなりの献身性を求める自身のカルチョのビジョンにあまり適していないキエーザよりも、レギュラーに近いと考えている」と指摘した。 最後に1トップのヴラホヴィッチにも触れ、「EURO2024で失望を味わい、挽回への意欲が強いだろう」と述べたうえで、「トリデンテは彼が好み、最も結果が出せている攻撃の布陣だ」と解説。「両脇に恐るべき若手2人がいることで、モッタはユヴェントスが飛躍を果たせることを確信しているだろう」との見解を示した。